坂東三十三観音霊場巡りの旅 慈恩寺

慈恩寺

寺伝

天長年間(824-834)に慈覚大師(円仁)が日光山の頂上から「仏法弘通(ぐつう)の霊地あらば示し給え」と祈念してスモモの実を投げました。その後、慈覚大師がこの地に訪れたところ、スモモが華(はな)を咲かせ、実っていました。そこで慈覚大師は千手観音像を刻んで安置し、山号を華林山としました。またこの地の風景が慈覚大師が長安で修行した大慈恩寺の風景と似ているので慈恩寺と名づけました。

巡礼記

訪問日:平成19年4月30日

東武野田線豊春駅で下車しました。改札を出ると、東口・西口を示す案内板がありましたが、西口の案内に慈恩寺が書かれていたので西口に向かいました。西口から駅を出ると、大宮方向(左方向)に歩きます。そうすると大きな道とぶつかるので、右折してその大きな道沿いに歩いて行くと慈恩寺に着きます。最初は商店街を通りますので、道が良く分からなければ商店街の人に聞いてみましょう。私も昼食を食べる為にお店に入った時、道を確認しました。この日は初夏を思わせるような暖かさだったので、歩いていても気持ちが良かったです。きれいな花がたくさん咲いていたのが印象に残りました。

慈恩寺に着き、境内を見渡すとやはり本堂(観音堂)が一番目に入ります。大きくてりっぱな観音堂です。早速、観音堂に行き観音様にお参りをしました。また左側の扉から中に上がれるようになっていたので、中に上がりより身近に観音様にお参りをしました。堂内には、不動明王、毘沙門天、二十八部衆などの像が祀られていました。そして観音堂の右斜め前にある納経所で御朱印を頂きました。この時、十句観音経が書かれた紙も頂きました。これは、前住職が癌の手術のとき、十句観音経によって九死に一生を得たので、その功徳を参拝者にもわかちあいたいと考えてのことだそうです。今後、観音霊場巡りをする時は頂いた十句観音経を持って行き、観音様に唱えようと思います。

また境内では藤の花が綺麗に咲いていました。藤棚の下に立つと、花のいい香りがしました。藤棚の下のベンチに座り、のんびり境内を見ていると時がたつのを忘れてしまいそうでした。

観音堂と納経所

観音堂と納経所

観音堂その1

観音堂その1

観音堂その2

観音堂その2

観音堂と藤の花

観音堂と藤の花

藤の花

藤の花

山門

山門

慈恩寺の境内から少し離れたところに三蔵法師の霊骨塔があります。三蔵法師とは、もちろん西遊記で有名なあの三蔵法師です。道順は境内に案内板がありますので迷わずいけると思います。私もその案内板を参考にして行きました。

満願寺教化部発行のガイドブック坂東観音巡礼で慈光寺に関して、「巡礼者が唱える般若心経を翻訳されたのが三蔵法師で、その霊骨がお参りの方を見守っています。当山参拝の節には是非、三蔵の霊骨塔へお参りし、般若心経を唱えて下さい」と書かれてあり、私もその通りだと思うので、霊骨塔の前で般若心経を唱えました。

坂東三十三観音霊場を巡っていて思うことは、関東にも素晴らしい観音寺院が数多くあるということです。各地方にある観音霊場にはその霊場だけが持つ良さがあると思います。自分なりのその良さを発見できれば、その観音霊場巡りは素敵なものになると思います。

山門その1

山門その1

山門その2

山門その2

霊骨塔

霊骨塔

三蔵法師像

三蔵法師像

三蔵法師像と霊骨塔

三蔵法師像と霊骨塔

リンク集

慈恩寺ホームページ 慈恩寺公式ホームページ