秩父三十四観音霊場巡りの旅 観音院

観音院

巡礼記

訪問日:平成26年9月28日

この日は朝から良い天気で、少し暑いぐらいでしたが、巡礼日和の一日でした。晴天の下、秩父の美しい自然を眺めながら巡礼できることを楽しみにしながら、秩父に向かいました。

西武秩父駅で同行者と合流、栗尾行きバスに乗り、終点の栗尾で下車。ここから徒歩で観音院に向かいました。一本道ですので、迷うことはないですが、結構、車が通り、巡礼道という気はあまりしませんでした。たらちね観音、大日堂などに立ち寄りながら、のんびり歩いて行くと、観音院の入り口に到着しました。

観音院の入り口である仁王門には、大きな石像の仁王像が祀られています。「一本石造り 日本一の仁王尊」という案内通りに、日本一の仁王石像だと感じました。

仁王門

仁王門からは296段の石段を上って、観音堂に向かいます。296は、般若心経の276文字と普回向の20文字を足した数で、お経の数に合わせているそうです。「お経を唱えながら登って下さい」とありましたが、なかなか難しいですね。

石段の登り口には、「念ずれば花ひらく」と書かれた赤色の杖が置いてありましたので、こちらをお借りして、石段を登りました。石段を登るのは大変でしたが、老若男女皆登っていますので、頑張って登りましょう。途中、西奥の院への道がありましたが、岩の崩落、落石の危険があるので、西奥の院への立ち入りは禁止されていました。

石段を上り切ると、観音堂と大岩壁の素晴らしい景色が目に入りました。早速、観音様にお参りと思いましたが、こちらでは、鐘がつけるようになっていましたので、まずは鐘をついて、観音様にご挨拶です。

結縁綱に触れ、本堂の中を拝観すると、聖観音坐像が祀られていました。本堂の向かって左奥には、聖浄の滝があり、今も水が流れていました。こういうのを見ると、秩父札所には、秩父修験道が大きく関わっていたと実感できます。また、近くに、弘法大師爪彫の像と言われる磨崖仏もあり、十万八千佛と書かれていたように、小さな仏様がたくさん彫られているのが今も確認できました。

納経所で御朱印をいただいた後、東奥の院に行きました。西奥の院は立ち入り禁止になっていますが、東奥の院はミニハイキングコースになっており、15分程度で一周できます。東奥の院にも、本堂と同じように、聖観音坐像が祀られていました。また、山々の景色が美しかったです。

お参りの後、バス停・栗尾に戻る途中にある、観音茶屋で昼食をとりました。名物の鬼ころりをいただきましたが、とても美味しかったですよ。観音院に訪れた時は是非、立ち寄ることをお薦めします。

観音堂と大岩壁

東奥の院からの景色