秩父三十四観音霊場巡りの旅 水潜寺

水潜寺

巡礼記

訪問日:平成26年10月12日

いよいよ最後のお寺、水潜寺です。水潜寺へは秩父鉄道・皆野駅から町営バスが出ていますが、出発する時間までかなりあるので、タクシーで行くことにしました。皆野駅前にはタクシー会社が二社ありますので、タクシーを呼ぶ必要などはありません。

お寺に到着し、境内を進むと、三十三観音像と日本百観音結願所と書かれた石碑がありました。三十三観音像の前の道は帰りに通る道ですので、まずは別の道を通って、観音堂に向かいます。歩を進めると、観音堂に到着。結願綱を握り、観音様と御縁を結び、外陣から中を拝観すると、中央に千手観音像、脇侍として、阿弥陀如来、薬師如来が祀られていました。千手観音、阿弥陀如来、薬師如来の三尊形式は珍しいですが、西国を意味する西方極楽浄土の阿弥陀如来、坂東を意味する東方瑠璃光浄土の薬師如来を意味しているそうです。

観音堂の向かって右手奥には、水潜りの岩屋があり、昔、巡礼者はこの岩屋を潜り、身を浄めてから俗世に戻ったそうです。しかし、現在は、危険ということで、立入禁止になっていました。落石の危険などで岩屋潜りができないのはしょうがないと思いますが、別の何かを用意すれば良いのになと思いました。それとも、満願の湯につかるのが、現代の身を浄め方かもしれませんね。

納経所で御朱印をいただいた後、日本百観音結願堂で、お砂踏みをしながら、お参りをし、三十三観音像の前を歩いて、お寺を後にしました。

これで秩父三十四観音霊場を満願しました。武甲山を中心とした秩父ののどかな自然に触れながら、観音様と御縁を結ぶことのできる秩父三十四観音は、日本百観音霊場に相応しい、素晴らしい霊場でした。秩父三十四観音霊場は楽しみ方がいくつもあるので、これからも折を見て、めぐりたいと思います。

三十三観音像

観音堂

水潜りの岩屋