旧小机領三十三観音霊場巡りの旅 正福寺御霊堂

正福寺御霊堂

巡礼記

訪問日:平成20年4月19日

十三番札所である圓應寺から中里橋まで戻り、早渕川に沿って歩き、ガイドブックの地図にあるように新吉田第二小学校の脇を通って正福寺へ向かいましたが……迷ってしまいました。圓應寺へは案内板があったので迷わずに行くことができたのですが、正福寺は案内板がなく、右折すべきところを直進してしまい、結果、迷ってしまったのです。幸い、人がいらっしゃったので正福寺への道を尋ね、大体の場所を教えて貰い、その方向へ歩いていくと、正福寺入口の案内板があり、何とか到着しました。

山門の前にはお地蔵様と閻魔様の石像が祀られていました。境内に入ると、三月に完成したばかりの本堂が目に入りました。今回のご開帳に合わせるように落慶したそうですが、中に入っての拝観はできそうにありませんでした。

本堂の左斜め前に御霊堂へ行く石段があり、それを登って御霊堂へ行きました。供養塔の綱を握って観音様にお参りをし、堂内へ移動しました。お堂では真中に阿弥陀三尊(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)が祀られており、向かって右側に札所本尊の観音菩薩、左側におそらく奪衣婆(だつえば)が祀られていました。それらの仏様にお参りをした後、堂内におられた方に御朱印をお願いしました。

本堂を出て、接待所に行くと近くに伝教大師最澄の像がありました。最澄のライバルである空海の像は数多くありますが、最澄の像は珍しいです。これは空海の方が最澄より優れているからではなく、最澄は自身の死後、自分の像を作ってお参りすることを禁じたからです。空海と最澄では一般に空海の方が人気がありますが、私はどちらの素晴らしい人物だと思います。

山門

山門

本堂

本堂

観音堂

観音堂

伝教大師像と観音堂

伝教大師像と観音堂