南知多三十三観音霊場巡りの旅 新蔵寺

新蔵寺

巡礼記

訪問日:平成22年10月2日

本堂に上がると中央に阿弥陀如来像が祀られていました。そして、左壇には閉じられた厨子があり、その周りに一見、西国三十三観音霊場の写し本尊像と思われる像が安置されていました。こちらの新蔵寺は江戸時代に秩父三十四観音霊場の出開帳寺でした。 よって、安置されている写し観音像も西国ではなく、秩父のものです。数を数えましたが、確かに三十四体ありました。

結縁綱は閉じられた厨子に繋がっていましたが、よく見るとそこから更に延びて、三十四体の観音像中の一帯に繋がっていました。お寺の方に尋ねると、十二番の写し観音像に繋がっているそうです。

新蔵寺ではお寺の方と色々な話をしました。閉じられた厨子の中には薬師如来像が祀られているそうです。直伝の弘法大師像も祀られていましたが、いつ祀られたかなどは不明だそうで、それらを調べている郷土研究家の方もいらっしゃるそうです。

南知多三十三観音霊場では、堂外からお参りをし、朱印を頂くとすぐに次の札所に向かう人が多いように思いました。何度もお参りしている人はそれでも良いと思いますが、初めての方はお堂に上がって、お寺の方との話を楽しみながら、巡ったほうが良いと思います。そのような巡り方が出来るのも南知多三十三観音霊場の良いところです。

本堂

本堂