西国三十三観音霊場巡りの旅 三室戸寺(結縁御開帳)

三室戸寺(結縁御開帳)

巡礼記

訪問日:平成21年10月3日

京阪宇治線三室戸駅で下車し、改札を出るとすぐに三室戸寺への方向を示した案内板がありました。基本的に矢印が示す方向へ道沿いに直進すれば三室戸寺に着きます。途中で二股に分かれている箇所がありますが、そこには「左 三室戸寺」と書かれていますので、迷うことはないと思います。

受付で入山料500円を払い、境内に入りました。入ってすぐに新羅大明神を祀る社がありました。新羅大明神像は三井寺展で拝観して、とても印象に残った像です。

歩を進めると赤い山門があり、少し先に薬師如来の石像が祀られていました。右側には三室戸寺の大きな庭園を見渡すことができました。ツツジが二万本、アジサイが一万株あるそうで、花の見頃である五月や六月はさぞ綺麗だと思います。

「ようおまいり」と書かれた石柱のある石段を登ると本堂が見えました。本堂前には結縁塔婆があり、御開帳という気分になりました。すぐにでも本堂に行きたいところですが、まずは水屋で手を清めました。水屋は霊泉不動水だそうで、不動明王像が祀られていました。

そして、結縁塔婆にふれ、また大きく開いた口の中にある石の玉を撫でると勝運がつくといわれる宝勝牛の石の玉も撫でた後、本堂に行きました。本堂前には結縁綱がありましたので、それに触れました。

三室戸寺では内陣参拝と内々陣参拝があります。内陣参拝は100円、内々陣参拝は500円です。値段の関係で内陣参拝を選ぶ方もいるかも知れませんが、ここは是非、内々陣参拝をしましょう。

内々陣参拝のため、お堂の右側にある入口からお堂の中に入ると、火難消除のカラー御姿を頂き、お寺の方がお加持をしてくれました。

御本尊の前に移動すると脇侍として毘沙門天、不動明王、厨子の中に御本尊の観音様が祀られていました。細部までよく分かりませんが、よく分かる位置に安置されているお前立ちの観音様を見る限り、通常の観音様とは随分変わったお姿をしています。お寺の方は法隆寺の救世観音に似ていると言われているとおっしゃっていましたが、私的にはどこかの国の王女様のように感じます。

本尊は二臂ですが、千手観音として祀られています。火難消除のカラー御姿と一緒に頂いた由来によると

凡そ千二百年前、光仁帝の使者が三室戸山の滝壺に二丈余りの千手観音が出現するのに出会い、喜びのあまり滝壺に飛び込むとどこからともなくひらひらと蓮弁が流れ着き、それを手のひらに乗せると一尺二寸の尊像に化したのです。
その後、桓武帝は最初に出現した尊容を二丈の大像に刻み、小像を胎内に納めたといいます。
室町時代の伽藍炎上の際に大像は失いましたが、小像は火中より飛び出し、「火難消除の観音様」として今に伝えられています。
とあります。つまり、今の二臂の観音様は胎内に納められていた観音様です。

観音様と繋がっている結縁綱が斧のようなものに繋がっていたので、お寺の方に聞いたところ、本当に斧だそうです。三室戸寺は修験道のお寺で、修験道は山中の道なき道を斧を使って切り開いたそうで、自分の人生を切り開くという意味があるそうです。内々陣におられたお寺の方はいくつかの質問に丁寧に答えて頂き、ありがたかったです。

お参りを終えてお堂から出るとたくさんの御開帳グッズが売られていました。それらを見ているだけで楽しいです。おもしろいと思ったのは結縁五色飴です。五色(赤、黄、白、緑、黄)の結縁紐を飴で再現したものだそうです。前回訪れた時にもあったかぐや姫守もありました。「かぐや姫」の名付け親は三室戸の地にいた「三室戸斎部秋田」という翁だそうで、かぐや姫守を身につけていると良縁に恵まれ、かぐや姫のような可愛く人に愛される人に成るそうです。結構、色々と買ってしまいました。

今回の三室戸寺訪問は素敵な観音様にお会いでき、良いお参りができました。

本堂と結縁塔婆(その1)

紅葉の本堂その1

本堂と結縁塔婆(その2)

本堂と結縁塔婆(その2)

本堂と結縁塔婆(その3)

本堂と結縁塔婆(その3)

結縁塔婆と宝勝牛

結縁塔婆と宝勝牛