西国三十三観音霊場巡りの旅 善峯寺(結縁御開帳)

善峯寺(結縁御開帳)

巡礼記

訪問日:平成22年5月5日

ゴールデンウィーク中に二度目の西国三十三所満願を達成することを目的として関西地方を訪れました。新幹線でJR京都駅に到着し、そこからJR向日町駅に移動しました。善峯寺行きのバスの本数は少ないので必ず事前に調べておく必要があります。私はバスの時間に合わせて電車に乗ったので、向日町駅を下車した時には善峯寺行きのバスが止まっており、スムーズに乗車できました。

バスを降りて善峯寺に向かいますが、お寺までの坂道が結構きつかったです。途中、以前訪れた時にはなかったと思う東門がありました。坂道を登り切ると山門に到着です。本当に立派な山門です。多くの人が写真を撮っていましたが、その気持ちは分かります。

受付で拝観料500円を払い、まっすぐ歩くと観音堂(本堂)があります。本堂前には結縁綱があり、それを握ってお参りしてから、堂内に入ります。お金が必要かと思いましたが、無料で入ることが出来ました。

中央の厨子の中には千手観音像が祀られており、慈悲に溢れた優しいお顔をされていました。お堂に左に移動するとこちらにも厨子の中に祀られた仏様がいらっしゃいました(御朱印を頂く時に伺うと聖観音像だそうです)。よく見るとこちらの聖観音像からも結縁綱がのびています。そこで、お堂の右側に移動するとこちらには千手観音像が厨子の中に安置されており、やはり結縁綱とつながっていました。ということは、結縁綱を触れることにより、三体の観音像とご縁を結べることですね。

観音堂でのお参りを終えた後、寺宝館文殊堂で開催されている特別寺宝展「徳川・葵・元禄・桂昌院ゆかりの品々」を見に行きました。寺宝館は春と秋にしか公開されていないので、初めて訪れました。

文殊堂と呼ばれるように館の一番奥中央に文殊菩薩像が安置されていました。獅子に載っている像ではなく、蓮華座に乗った像でした。文殊菩薩像の左側に聖観音像が祀られていましたが、平安時代作らしい、ふっくらとした柔和なお顔でした。対照的にその隣の愛染明王像は激しい憤怒のお顔で、その対比が印象に残りました。館内には桂昌院ゆかりの品々が数多く展示されていましたが、それぞれをじっくり見ているとバスの時間に間に合いませんので、要点だけを拝観しました。

次は境内の散策です。受付で頂いた境内図を参考にめぐります。遊龍の松は今回も立派でした。背景の山の新緑と見事にマッチしていました。幸福地蔵さんもいらっしゃいました。「自分以外の人の幸福をお願いしましょう」とのことで、今回もその通りにしました。釈迦堂は堂内に入ってお参りすることができ、立派な釈迦如来像でした。しばらく歩いてけいしょう殿へ。こちらには桂昌院の銅像があります。今の善峯寺があるのも桂昌院のお陰です。そして、奥の院・薬師堂に到着。こちらの薬師如来像は桂昌院の両親が祈願された開運出世のお薬師様です。ここから眺める京都市内の景色は本当に素晴らしいです。最後は阿弥陀堂でお参りをして、境内の散策は終了しました。

遊龍の松と新緑

遊龍の松と新緑

桂昌院像

桂昌院像

奥の院からの風景

奥の院からの風景

境内の風景

境内の風景