西国三十三観音霊場巡りの旅 成相寺

成相寺

寺伝

昔、一人の僧が山寺に籠もって修行をしていました。ある年の冬、雪が高く降り積もり、誰もお寺に通えない状態が続きました。よって僧侶は食べるものがなくなり、餓死寸前になりました。そこで観音様に「何か食べるものを恵んでください」とお願いすると、お堂の外に一匹の猪が倒れているのを発見しました。僧侶は「これは観音様の恵みに違いない」と思いましたが、僧侶の自分が肉を食べるのは仏道に反すると考え、我慢していました。しかし空腹には勝てず、結局、猪の左右の腿の肉を鍋で煮て食べました。僧侶は空腹は収まりましたが、仏道に反したことを後悔し、しばらく何も手がつきませんでした。やがて雪が消え、村人が僧侶のことが心配で山寺に来ました。村人は鍋に木片を煮て食べた後があり、また観音像の左右の腿が切り取られているの見つけました。村人は僧侶が空腹の為、観音像を切り取って食べたと思い、僧侶を非難しました。それを聞いた僧侶は驚いて観音像を見ると確かに左右の腿が切り取られています。僧侶はこれは観音様が猪になり、飢えた自分を助けようとしたのだと感じ、今までのことを村人に話しました。そして観音像に向かい、「どうか元の姿に戻って下さい」とお願いすると、切り取られた腿が成り合わされて元の状態に戻りました。それからこの山寺は成合寺と呼ばれるようになりました。

巡礼記

巡礼記

訪問日:平成19年9月15日

今年の9月は三連休が2回あるので、最初の三連休(9/15-17)を利用して西国三十三観音巡りに行こうと決めました。15日は成相寺、16日は松尾寺、17日はご縁日の17日だけバスが運行する岩間寺に行くことにしました。台風11号が沖縄近くにあり、三連休の天気がどうなるか心配でしたが、雨が降らないように仏様にお願いしながら15日に横浜から成相寺に向けて出発しました。

新幹線「のぞみ」で新横浜から京都まで約2時間、特急「はしだて」で京都から天橋立まで約2時間、成相寺は遠いです。やっと到着した天橋立駅で下車すると、駅前には智恵の輪がありました。案内板には、この輪をくぐり抜けると智恵を授かるご利益があると書かれていました。そして少し歩くと智恩寺に着きました。こちらのお寺には日本三大文殊の一つである文殊菩薩が祀られています。「三人寄れば文殊の知恵」というように文殊菩薩は知恵の仏様なので、そちら関係のお願い事をしました。その後、境内を散策すると吉祥弁財天も祀られていました。自分が好きな仏様が祀られているとうれしいものです。また境内近くの海岸に智恵の輪がまたありました。

特急「はしだて」

特急「はしだて」

駅前の知恵の輪

駅前の知恵の輪

智恩寺の山門

智恩寺の山門

智恩寺の本堂

智恩寺の本堂

吉祥弁天堂

吉祥弁天堂

境内近くの知恵の輪

境内近くの知恵の輪

智恩寺を後にして観光船のりばに行き、成相寺までの往復切符(船+リフト+バス)を購入しました。お寺までの往復切符は自動券売機では売っていなくて窓口で購入しなければなりませんでした。値段は1900円でした。船、リフト、バスの値段を個別に調べてはいませんが、上記の切符を買うのが安いし便利だと思います。

観光船に乗り、一の宮へ。船が動き出すとカモメが餌を貰いに寄って来ました。日本三景の一つ、松島の遊覧船でも同じようにカモメが寄って来ました。もう一つの日本三景である宮島への船にはカモメは寄って来なかった気がしますがどうだったでしょうか。一の宮で船を下りるとここにも智恵の輪がありました。一の宮という名前は丹後国一の宮である元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)から来ています。元伊勢と言うのは、現在、伊勢神宮の内宮、外宮に祀られている天照皇大神、豊受大神は元々こちらにお祀りされていたからです。リフト乗り場に行く途中に神社の境内を通るような形になっています。当然、神社でもお参りをしました。

元伊勢籠神社その1

元伊勢籠神社その1

元伊勢籠神社その2

元伊勢籠神社その2

傘松公園にはリフトかケーブルカーで行けるのですが、私はリフトに乗ることにしました。リフトを降り、傘松公園から天橋立を見るとその景色はとても素晴らしいものでした。しばらくその眺めを楽しんだ後、いよいよ成相寺行きのバスへ。ここで入山料400円を払いました。バスは本堂へ向かう石段の下辺りで止まったので、石段を登って本堂に向かいました。途中、右側に「撞かずの鐘」がありました。なぜ撞かずの鐘と呼ばれるかについてはバス乗り場で貰えるパンフレット等に書かれています。成相寺には、寺伝のところで書いた話、撞かずの鐘の話以外にも美人観音の話もあります。逸話が豊富なお寺です。また石段の左側には西国三十三観音の各ご本尊が安置されている西国巡礼堂、一願一言のお地蔵さんが祀られていました。

リフト

リフト

天橋立

天橋立

撞かずの鐘

撞かずの鐘

本堂に着くと観音様にお参りをしました。お前立ちの観音像があり、向かって右側には邪鬼の立像、その後ろに十一面千手観音像、向かって左側には邪鬼の立像、その後ろに地蔵菩薩像が祀られていました。そして納経所でご朱印を頂きました。散華、慈悲の道は自由に取れるようになっていました。満願寺のガイドブックには、“お札・お守りが高く積みあげられ参拝者は箱の中に代金を入れ、自由にとりだしてゆくようになっており・・・”と書かれていましたが本当にその通りでした。お守り等を見ながらブラブラしていると本堂の右のほうに阿弥陀如来が祀られていました。その脇侍は観音菩薩と文殊菩薩でした。阿弥陀如来の脇侍は普通であれば観音菩薩と勢至菩薩ですが、日本三大文殊菩薩のいらっしゃる天橋立では勢至菩薩の代わりに文殊菩薩でした。左側にも同じように仏様が祀られていると思い行って見ると、真中に愛染明王、向かって右に弘法大師、左に開山である真応上人が祀られていました。また本堂の正面の壁に左甚五郎作の真向の龍が飾られていました。

本堂を離れて石段を下り、弁天山展望台に行きました。案内では笠松公園からの眺めより素晴らしい眺めであると書いてありましたが、私には笠松公園の方が上に思えました。次に五重塔を拝観しました。平成になってから建てられたものですが、景色にうまく溶け込んでいる気がしました。

そしてバスに乗り、再び笠松公園へ。天橋立の景色は素晴らしくなかなか離れがたかったです。天橋立は歩いて渡れるそうですが、今回は時間がなかったので帰りも船に乗りました。そして駅前にある天橋立温泉で汗を流しました。天橋立一帯は有名な観光地なので観光客も多いですが、それでも神仏のいらっしゃる神聖な場所という印象を持ちました。

成相寺の本堂

成相寺の本堂

弁天山からの五重塔

弁天山からの五重塔

五重塔

五重塔

リンク集

成相寺公式ホームページ 成相寺公式ホームページ
智恩寺公式ホームページ 智恩寺公式ホームページ
元伊勢籠神社公式ホームページ 元伊勢籠神社公式ホームページ