西国三十三観音霊場巡りの旅 壺阪寺(結縁御開帳)

壺阪寺(結縁御開帳)

巡礼記

訪問日:平成21年4月4日

壺阪寺に行くバスの本数はそれほど多くないので事前に調べておき、近鉄壷阪山口駅から奈良交通の壺阪寺前行きバスに乗り、終点で下車しました。バスが到着する場所は前回訪れた時とは変わっており、お寺のすぐ目の前に到着するようになっていました。

入山受付で入山料を払い、境内に入ります。境内に入るとサクラがとても綺麗に咲いているのが目に入りました。サクラが綺麗に咲いている境内を散策するのは本当に気持ちが良いものです。前回訪れた時には、まだ開眼されていなかった大釈迦如来石像も立派に祀られており、お参りをしました。

大釈迦如来石像(その1)

大釈迦如来石像(その1)

大釈迦如来石像(その2)

大釈迦如来石像(その2)

歩を進め、石段を上ると慈眼堂に着きました。中にはお釈迦様の誕生仏が安置されており、甘茶を濯ぎました。4月8日はお釈迦様の誕生日ですから、人の集まる大寺院では4月1日ぐらいから誕生仏に甘茶を注げるようにしておいて欲しいですね。

慈眼堂を出ると三重塔がありました。今回の特別御開帳の目玉の一つは、室町時代の明応6年(1497年)に再建されてから513年で初めて三重塔初層が特別開扉され、内拝して秘仏の大日如来像、弘法大師像を拝観できることです。今回の訪問の目的に当然、三重塔初層特別開扉がありましたが、まずは御本尊様にお参りをしようと思い、本堂に向かいました。

御本尊が安置されている八角円堂に隣接している禮堂に入るとまずは不動明王像が2体と大日如来像が祀られていました。更に奥に進むと御本尊の観音様の御姿が遠くに見え、愛染明王、地蔵菩薩、不動明王の三尊にお参りした後、八角円堂に入りました。

お堂に入るとお寺の方が「観音様の御身拭いができます」と声をかけてくれましたので、申し込みました(500円必要です)。この御身拭いも今回の訪問の目的の一つでした。白衣を着せて頂き、御身拭いをしました。近くで拝観する観音様はまた一段と素晴らしかったです。独鈷杵と繋がった結縁綱も握りましたが、御身拭いできたことでより深く壺阪寺の観音様と結縁できたと思います。

八角円堂には御本尊の観音様を守るように仏像が安置されています。時計回りに回るとまずは秘仏の十一面觀音像が安置されている厨子がありました。公開日は1/1~3、2/3、5/18、11/18だそうです。薬師如来像も祀られており、螺髪ではなく、清凉寺式釈迦如来像のような髪形をしていました。執金剛像は前回も思いましたが、本当にカッコイイ像です。このような力強い仏様に守られていたら御本尊の観音様も安心して衆生を救うことに専念できると思います。最後に夫婦観音像が安置されていました。平成23年は沢市開眼350年にあたるので、それを記念して造られ、お里・沢市の思いやりの心を現代に復興するお願いが込められているそうです。

八角円堂内はそれ以外にも、お里沢市の杖があり、しっかり握ってきました。また、花山法皇の念持仏の十一面千手千眼観音像もありました。念持仏は清水寺式観音様のような気がしましたがどうなんでしょうか。

八角円堂を出て、禮堂の右側に祀られている西国三十三所観音の写し本尊にお参りした後、椅子が用意されていましたので、そこに坐り、般若心経などを唱えました。

御朱印を頂いた後、三重塔へ行きました。初層が開扉されており、中に入ると大日如来像、弘法大師像が祀られていました。再建以来初めて公開された三重塔にお参りできるというご縁に恵まれたことに感謝です。

三重塔と桜

三重塔と桜

大釈迦如来石像と桜

大釈迦如来石像と桜