瑞泉寺
拝観日:平成25年3月3日
瑞泉寺に到着すると拝観料200円を払い、境内に入りました。
境内を入って直ぐの場所に植えられている梅の木々はまだほとんど花を咲かせていませんでしたが、境内を更に奥に進み、石段を上った本堂の前には、綺麗に花が咲いていました。さすが鎌倉を代表する花のお寺で、多くの人が写真を撮っていました。
本堂でお参りした後、札所本尊の地蔵菩薩が祀られている地蔵堂に行きました。こちらのお地蔵さんは「どこもく地蔵」と呼ばれています。
名前の由来は以下となります。
昔、地蔵尊は扇谷の辻に祀られていましたが、堂守は困窮して逃亡を謀りました。ある夜、堂守の夢に地蔵尊が現れ「どこも、どこも」と言いました。そのことを八幡宮寺の住職に尋ねると、住職は「この世はどこも苦。楽を求めて逃げるよりは、辛抱忍苦を学ぶべし」と答えました。それを聞き、堂守は地蔵尊に一生仕えると決め、地蔵尊は「どこも苦地蔵尊」と呼ばれるようになりました。
問題から逃げてばかりの人にとっては、「この世は“どこも苦”である」は正しいですね。問題から逃げず、その場に立ち止まり、原因をしっかり見極めることが大切です。どこもく地蔵尊はそのようなことを伝えたいのではないかと感じました。
お地蔵さんにお参りした後、夢窓国師が作庭した庭園に行きました。随分前ですが、以前、瑞泉寺に訪れた時には庭園を見ても今ひとつピンときませんでしたが、今回は良いなと思いました。しかし、画像ではその良さも伝わりにくいので、是非、瑞泉寺に訪れて、自分の目で見て欲しいと思います。