坂東三十三観音霊場巡りの旅 水澤寺(水沢観音)

水澤寺(水沢観音)

寺伝

推古天皇のとき、上野の国司であった高光中将菩提のため、高麗の僧である恵灌僧正を開基として創建されました。本尊は高野辺家成の三女である伊香保姫のご持仏であった千手観音像です。この千手観音は、伊香保姫を妬んだ継母が姫を吾妻川に沈めようとした時、霊験によって姫を救い、その後、姫は高光公に嫁ぐことができました。

巡礼記

訪問日:平成19年5月3日

公共機関を利用して水澤寺に行くには、JR高崎駅からバスに乗るのが便利です。しかしこのバスの本数はあまり多くないので事前に発車時刻を調べておきましょう。下のリンク集にある群馬バスのホームページで時刻を調べることが出来ます。私も事前に時刻を調べて、11時20分発のバスに乗ることにしました。JR横浜駅から湘南新宿ラインを利用した場合、11時01分着と11時13分着の候補がありましたが、余裕を持って11時01分高崎着の電車に乗ることにしました。これが結果として正解でした。当日は東海道線で人身事故があり、東海道線を通る湘南新宿ラインは6分ほど遅れていました。13分着の電車に乗っていれば、バスに間に合わないところでした。「本数の少ないバスを利用する時は余裕を持って行動する」は重要なことだと思いました。

JR高崎駅の改札を出ると、西口に向かい、そして2番バスのりばに行きました。バス停の場所は分かり易かったです。バス停に着くと伊香保温泉行きのバスが停まっており、それに乗り込みました。バスは約1時間後、バス停「水沢」に到着し、そこで下車しました。バス停からバスの進行方向に少し歩くと水澤寺に着くのですが、まずは昼食をとることにしました。バス停から水澤寺までの間には、水沢うどんの店が多数あります。水沢うどんは、秋田県の稲庭うどん、香川県の讃岐うどんと並んで、日本三大うどんに数えられているそうです。水沢うどんは、水澤寺への参拝者相手に打たれてきたものですから、水澤寺を訪れた時には、是非、水沢うどんを食しましょう。

水沢うどんを食べた後、水澤寺に向かいました。本堂への石段の上り口には水屋があったのですが、水が勢い良く出ており、この辺りは水が豊富なのだと実感しました。ちなみに水澤寺の山号である五徳山とは、水の五つの徳をたたえたものです。石段の途中には、仁王門があり、石段を上りきると本堂が目に入りました。この日はゴールデンウィーク期間の休日だったからなのか想像していたよりはるかに人が多かったです。早速、本堂に行き、観音様にお参りをしました。ガラス戸からわずかにお前立ちの千手観音像を拝観することができました。そして納経所に行き、御朱印を頂きました。

本堂の右横には、六地蔵を安置した六角堂があり、六地蔵を三度廻すと供養になるということで多くの人がお地蔵さんを廻していました。もちろん私も廻しました。本堂の左方向には石段があり、上ると飯縄大権現を祀るお堂がありました。

また境内には、十二支の守り本尊の石仏が祀られていました。自分の守り本尊を探してお参りする人、全ての仏様にお参りする人と色々でした。境内の反対側には龍王弁財天さんが祀られていました。弁財天さんは美しいお顔をしていました。水が綺麗なので弁財天さんも満足されているのだろうと思いました。

そして最後に釈迦堂に行きました。普段は入るのにお金が必要なようですが、訪れた時は特別無料拝観中ということで無料で入ることができました。釈迦堂には名前の通り釈迦三尊が中心に祀られており、それ以外にも二十八部衆、円空仏(阿弥陀如来像)などが祀られていました。また坂東三十三観音霊場の各寺院の観音様が祀られており、お砂踏みもできるようになっていました。ここで気になったのは、せっかくお砂踏みができるのに誰もお砂踏みをしていなかったことです。これは拝観していた人が信仰心がないというより、お砂踏みというものを知らないからだと思いました。案内のところにお砂踏みのやり方を具体的に書けば良いのにと感じました。

水澤寺はまた来たいと思う良いお寺でした。でも今度来る時はもう少し人が少ない時期に来たいです。

水沢うどん

水沢うどん

石段と仁王門

石段と仁王門

仁王門

仁王門

本堂その1

本堂その1

本堂その2

本堂その2

本堂その3

本堂その3

六角堂

六角堂

本堂と六角堂

本堂と六角堂

飯縄大権現を祀るお堂

飯縄大権現を祀るお堂

十二支の守り本尊の石仏

十二支の守り本尊の石仏

龍王弁財天

龍王弁財天

リンク集

水澤寺ホームページ 水澤寺公式ホームページ
群馬バスホームページ バスの時刻、料金等を調べることが出来ます。