坂東三十三観音霊場巡りの旅 大谷寺(大谷観音)

大谷寺(大谷観音)

寺伝

江戸時代初期に、徳川家康の長女である亀姫が天海大僧正の法弟である伝海僧正による中興を援助し、現在の大谷寺の基盤を作りました。

巡礼記

訪問日:平成19年10月7日

昨日、満願寺を訪れた後、宇都宮に移動してJR宇都宮駅近くのホテルに宿泊しました。話が少しずれてしまいますが、宇都宮に来たのは今回が初めてでした。来る前は宇都宮に対して特に良いイメージを持っているわけではありませんでしたが、実際に訪れて見て、生活するにはとても良い所だという好印象を持ちました。

7日は当初の予定では中禅寺を訪れるつもりでした。しかし、8日は天気が悪くなると予報されていたので、最寄のバス停からかなり歩く必要がある西明寺を7日に訪れることにしました。

西明寺の前にまずは大谷寺です。JR宇都宮駅西口にあるバス乗り場から立石行きバスに乗り、バス停「大谷観音前」で下車しました。バスは6番のりばから発車しています。また料金は440円でした。バス停の右斜め前には大谷元観音と書かれたお堂がありました。大谷観音と何か関係のあるお堂なのでしょうか。バスの進行方向に歩いて行くと大谷観音と書かれた案内板があり、すぐに大谷寺の仁王門が見えて来ました。

拝観料300円を払って中に入ると、岩壁に覆いかぶさられているような本堂がすぐに目に入りました。岩壁自体もとてもすごいです。私の他に4人の観光客がいたのですが、全員が本堂内に入るとお寺の方が本尊の説明をしてくれました。本尊は弘法大師が刻んだと伝わる千手観音の磨崖仏(まがいぶつ)です。全国に多数ある観音霊場の寺院の中でも磨崖仏が本尊の寺院は珍しいと思います。次は隣りの脇堂に移動しました。脇堂に入ると同時に仏像を説明するアナウンスが自動的に流れ始めました。脇堂には、釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊の磨崖仏が祀られています。アナウンスは最後に「次は宝物館に移動して下さい」で終了したので宝物館でもアナウンスがあるのかと思い、急いで宝物館に移動しましたがアナウンスはありませんでした。

仁王門

仁王門

本堂その1

本堂その1

本堂その2

本堂その2

本堂その3

本堂その3

宝物館で寺宝を拝観した後、外に出ると池があり、弁才天さんが祀られていました。お堂に祀られている弁才天さんはふくよかなお顔をされていました。また、池と岩壁の風景はとても綺麗に思えました。更に奥に進んでいくと登山コースと書かれ、山に登る道がありました。私は登山をする気はなかったので来た道を引き返しましたが、弁才天さんのお堂の前辺りで「もしかしたら山の上に奥の院があるのかもしれない」と思い、ガイドブックをカバンから取り出し読んでいました。その時、お寺の方が通りかかり、私が平和観音の場所を探していると思い、平和観音の場所を教えてくれました。私は「この奥は登山コースになっていましたが、山上に何かお堂があるのですか」と聞いたところ、お堂などはないそうです。

池と岩壁の風景

池と岩壁の風景

拝観料を払う場所が納経所になっているのでそこに戻り、ご朱印をお願いしました。「5分ほど待って下さい」と言う事だったので、その間、もう一度、本堂を参拝することにしました。先ほど本堂に入った時はアナウンスに追われてゆっくりお参りができなかったので、ご朱印を頂いた後もう一度本堂に行こうと思っていたところでした。本堂に再び入るとアナウンスが自動で始まりました。今度はゆっくり観音様にお参りをしました。そして納経所で納経帳を受け取り、平和観音が祀られている場所に行きました。

平和観音は大谷寺から歩いてすぐのところにあります。平和観音像は大きく、お優しい顔をなされていました。晴天の日に大谷寺、西明寺を訪問することにした理由は先程書いたように西明寺がバス停からかなり歩くからですが、もう一つ理由があります。それは平和観音像を晴天の下で拝観したかったからです。平和観音には紺碧の空が一番似合うと思います。バスの時間まで平和観音像をのんびり眺めていました。大谷寺の磨崖仏も平和観音像も、石材採掘で有名な大谷にあるべきものだと感じました。

平和観音その1

平和観音その1

平和観音その2

平和観音その2

平和観音その3

平和観音その3

リンク集

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