普門寺
巡礼記
訪問日:平成23年04月10日
JR橋本駅北口から「三木ヶ木」行バスに乗り、「都井沢」バス停で下車しました。バス停から普門寺を訪れる途中に38番札所の慈眼寺があるはずですが、道を間違えてしまい、先に普門寺に到着となりました。
境内に入るとお堂が二つありました。手前のお堂は額に不動堂と書かれており、奥のお堂には開帳塔婆がありましたので、まずは奥のお堂を訪れました。
結縁綱を握ってから堂内に入り、お参りをしました。堂内にはお寺の方がおられ、「観音様の近くに寄っても良い」ということなので、近くに寄らせてもらいました。
こちらの観音像は平安時代後期の作で、神奈川県に残る優れた藤原彫刻の一つに数えられていますので、お会いするのを楽しみにしていました。残念ながら暗くてお顔がよく分かりませんでしたが、お会いできただけでも有り難いと思わないといけませんね。
観音様が祀られている厨子の隣には、飯縄権現像が安置されていました。飯縄権現は高尾山に祀られていますが、それ以外ではあまり拝観できないので、普門寺で拝観することができ、嬉しかったです。堂内左側には立派な地蔵菩立像が安置されており、お参りをしてから、お寺の方に御朱印をお願いしました。
お寺の方に飯縄権現について尋ねると、武田信玄が信州飯綱山から持って来たのだそうです。また観音様がご本尊なのかと思っていましたが、不動明王がご本尊だそうです。以前は大日如来がご本尊だったのですが、火事が多かったので、火伏せとして、不動明王がご本尊になったそうです。
観音堂をでると百四十七段の石段の上にある飯縄権現堂に行くことにしました。石段の入り口にはお舎利さまと呼ばれている阿弥陀如来石像が安置されており、江戸時代、普門寺で即身仏になられた方を祀っているのだそうです。
石段を登ると、飯綱大権現を祀るお堂があり、お参りをしました。石段を下った後、仁王門に行きましたが、お寺の方が仁王門は飯縄権現堂に対するもので、江戸時代に今の場所に降ろされたと話されていましたが、確かに仁王門から真っ直ぐ歩くと飯縄権現堂への石段に向かうようになっていました。
最後はお不動さんにお参りをして、普門寺を後にしました。
飯縄権現堂