武相卯歳観音霊場巡りの旅

武相卯歳観音霊場について

武相卯歳観音霊場は名前の通り、武蔵国と相模国にかけて開かれた観音霊場です。ただし、武蔵、相模国一円に広がる霊場ではなく、武蔵と相模の境界沿いにあります。十二年に一度、卯歳に御開扉されるので、卯歳観音霊場と呼ばれています。第一回の開扉は1757(宝暦九)年に実施され、今年(平成二十三年)は第二十二回の開扉となります。

観音霊場と言えば三十三ヶ寺から構成されることのが一般的で、武相卯歳観音霊場も江戸時代には三十三ヶ所だったそうですが、今年の御開扉では四十八の寺院から構成されています。

十二年に一度の御開扉は、今まで知らなかった自分の近くにある寺院を知る良い機会です。このご縁を生かし、巡礼に出かけましょう。きっと良い出会いがあります。

参考文献
「武相観音めぐり」、佐藤広著、のんぶる舎
「武相卯歳観音札所」公式納経帳