武相卯歳観音霊場巡りの旅 福生寺

福生寺

巡礼記

訪問日:平成23年04月30日

三十六番札所の圓通庵から歩いて行きましたが、圓通庵から福生寺までの歩きが今回の巡礼で最後の長い歩きとなりました。歩きながら、次のようなことを思いました。

地図上で距離があると思っても、歩いていればいつかは到着する。しかし、歩かなければ、到着することはない。
嫌だ嫌だと思いながら歩いていると距離が長く感じる。楽しみながら歩くことが大切である。

福生寺に到着し、お堂に入るとお寺の方が観音様の説明をしてくれました。福生寺は二十八番と二十九番札所ですので、二体の観音様が祀られています。手前の十一面観音像が二十八番札所の観音様で、後ろの聖観音像が二十九番札所の観音様だそうです。

二十八番の観音様は元は別のお寺に祀られていました。江戸時代、この辺りで疫病が流行り、住職がそれを抑えるために入定しましたので、観音像は福生寺に移されたそうです。

二十九番札所の観音像は平安中期の作で、脇侍の仏様もいらっしゃり、それらは日光、月光菩薩像とお寺では呼ばれているそうです。

観音様が安置されている厨子の立派で、日光の陽明門を造った人と同じ人が造ったことを証明する古文書が最近、発見されたそうです。

武相観音のお寺で観音像の説明があったのは初めてで、有難かったです。福生寺では良いお参りができました。

入口の風景

入口の風景

観音堂

観音堂