語歌堂
巡礼記
訪問日:平成26年5月10日
四番札所の常泉寺を出て、語歌堂に向かいます。途中で織姫神社に立ち寄りました。また歩いていると、家庭用の時計が壁に掛けられていました。当然、時間を知らせるためでしょうが、語歌堂に歩いている途中で、ある考えが浮かんできました。
それは「時間を気にするのはここまで。後はお参りが済むまで時間を気にするな」と言っているのでないかいう考えです。我々は普段の生活で時間を気にして生活しています。それは巡礼時も同じです。予め決めた時間通りに巡礼できているか、あるいは帰りのバスの時間を気にしたりします。しかし、本来は次のお寺に移動するかを決めるのは自分の心であり、時間ではありません。語歌堂をお参りする時は、時間を気にせず、お参りして欲しいと言っているように感じました。
歩を進め、語歌堂の朱印をいただける長興寺へ。長興寺もそうですが、本日訪れた納経所に居られたかたは皆親切で、しっかりしていました。それが秩父三十四箇所札所の魅力の一つかもしれませんね。
長興寺を出て、少し歩くと語歌堂へ。語歌堂は壁などがなく、外から境内が一望できますので、開放的な感じがします。仁王門から境内入り、結縁綱を握った後、観音堂へ。堂内中央には、准胝観音坐像が祀られていました。西国、坂東、秩父の日本百観音の中で准胝観音を祀っているのは、西国十一番の醍醐寺と語歌堂だけですので、とても貴重ですね。
語歌堂をお参りした後、語歌橋バス停に移動し、バスに乗って、西武秩父駅に戻りました。今回は一番札所から五番札所まで巡りましたが、良い巡礼ができ、次の巡礼が今から楽しみです。