秩父三十四観音霊場巡りの旅 慈眼寺

慈眼寺

巡礼記

訪問日:平成26年7月12日

季節外れの台風が日本列島に上陸して天気が心配でしたが、巡礼予定日の7月12日より前に台風は日本列島を通過しましたので、当日は晴天の下、秩父に向かうことができました。西武秩父駅で同行の方々と合流し、慈眼寺に向けて出発です。

仲見世通りを抜け、少し歩くと慈眼寺が見えてきました。慈眼寺は駅から近く、アクセスの良いお寺です。まずは境内の外にある地蔵尊を祀るお堂でお参り。「秩父十三番 補陀所」と描かれた石柱があり、「札所」を観音菩薩のいる補陀落山にかけて「補陀所」と書くのはセンスが良いなと思いました。

山門から境内に入ると、正面に本堂と祈願塔があり、近づくと祈願塔が三本ありました。また中央の祈願塔の結縁綱の先には手袋があり、二番札所・真福寺の朱印をいただく光明寺にも手袋のついた結縁綱がありましたが、観音様と握手することがよく分かる良いアイデアですね。

本堂

結縁綱の手袋

堂外から観音様にお参りし、その後、納経所に行きました。まずは御朱印をいただき、次にメグスリノキで作ったお茶をいただきました。慈眼寺は目のお寺として有名で、境内にメグスリノキが植えられています。納経所にはメグスリノキのお茶の葉、青汁、飴などが売られており、私も目が悪いので、飴を購入しました。

また、本堂の前に三本の祈願塔が立っている理由を尋ねると、7月8日のあめ薬師の縁日のために三本立て、それからそのままなので、三本あるそうです。その後もいくつか質問をしましたが、丁寧に回答をいただき、良いお寺だなと思いました。

納経所を出た後、薬師堂でお参りし、経蔵で輪蔵形式の経庫を回しました。聖観音坐像、阿弥陀如来立像、十三賢者像が見守る中、回したので、功徳は間違いないでしょう。

訪れるまでは慈眼寺は駅から近いので人気があるのかなと思っていましたが、お寺が素晴らしいから人気があるのだとよく分かりました。