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別願寺
寺伝
元々は真言宗の能成寺であったが、1282年に覚阿公忍上人が時宗に改宗し、寺号を別願寺としました。鎌倉における時宗の中心的な寺となり、鎌倉公方の代々の菩提寺として栄えました。本堂脇には足利持氏の供養塔と伝わる石像宝塔が立っています。鎌倉三十三観音の寺院の中で、札所本尊が唯一、魚藍観音のお寺です。
巡礼記
訪問日:平成18年4月22日
今回で鎌倉三十三観音を満願するつもりで鎌倉を訪れました。
まず最初に別願寺を訪問しました。別願寺には2月と3月にそれぞれ一度ずつ訪問しています。しかしどちらも箱に既にご朱印が書かれた紙が入れられ、その上に「多忙により朱印を書くことが出来ない」と書かれていたので、納経帳にまだご朱印を書いてもらっていないからです。
「2度あることは3度ある」で今回もご朱印を書いていただけないか、それとも「3度目の正直」で今回は書いていただけるのかなどを考えながら鎌倉駅から別願寺に歩いて行きました。
別願寺に着くと本堂の扉が開いています。この時点で今回はご朱印を書いてもらえると確信しました。別願寺の本堂は扉が閉まっていると普通の民家のように思え、玄関に向かって拝んでいる感じでしたが、今回は本堂の中が見れたのでそのようなことは全く感じませんでした。
本堂でお参りした後、庫裏でご朱印を頂きました。また別願寺では鎌倉三十三観音巡りをしている人を何人か見かけました。今までそのような人達を全く見かけてなかったので鎌倉観音巡りをしている人はあまりいないのかと思っていましたが、私が巡っていた1月から3月は寒いのであまり巡礼する人がいなかっただけなのだと分かりました。
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本堂その1
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本堂その2
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足利持氏の供養塔と伝わる石像宝塔