明月院
寺伝
平治の乱で戦死した山内俊道の菩提を弔う為、山内経俊が祖父の念持仏であった如意輪観音像を本尊に祀った明月庵が起源です。
1268年に北条時宗は禅興寺を創建しました。1380年に関東管領上杉憲方は禅興寺の拡大に尽くし、この時に明月庵は明月院となり、禅興寺の塔頭になりました。 足利三代将軍義満の時代に禅興寺は関東十刹の一位となりました。しかし明治時代になって禅興寺は廃寺となり、明月院だけが残りました。
巡礼記
訪問日:平成18年4月22日
アジサイのお寺として有名な明月院です。訪れた時は当然アジサイは咲いていませんでしたが、境内は緑が多く、新緑がとても綺麗でした。
入口の受付から石段を登っていくと本堂に着きます。本堂でお参りした後、本堂横にある朱印所でご朱印を頂きました。
本堂の一室は壁に丸窓があり、そこから本堂裏の庭園を見ることができます。丸窓を通して見る庭園の景色はとても美しく、それを見た人はみなその美しさに感心していました。ちなみに本堂裏の庭園への入園は季節限定です。
また本堂手前には枯山水の庭園があり、こちらも良かったです。開山堂の周りには鎌倉特有のやぐらを見ることができます。
今回訪問するまで、明月院はアジサイや紅葉の季節だけ楽しめるお寺だと思っていましたが、良い意味で期待が裏切られました。明月院はいつ訪れてもその美しさを楽しめるお寺です。
丸窓からの庭園
枯山水庭園
本堂
ご詠歌