南知多三十三観音霊場巡りの旅 影現寺(時志観音)

影現寺(時志観音)

巡礼記

訪問日:平成22年10月2日

JR名古屋駅で同行の方と合流し、まずは一番札所である時志観音へ。お寺の前から車で坂道を登ると境内に乗り入れる形となりました。境内を一望すると立派な観音様の石像など様々な見所がありましたが、まずはお堂で観音様にお参りです。

一番札所に相応しいお堂で、前まで行くと綱があり、「善の綱」と書かれていました。綱を握ると観音様と握手をしたことと同じになり、より深いご縁が結べますので、綱を握ってお参りしました。西国三十三所霊場の結縁御開帳でも観音像と繋がった綱がありましたが、今回の南知多三十三観音霊場でも結縁綱があるのは有り難いですね。

お堂には「安産、虫封じの祈願所」と書かれていました。これは尾張藩の初代藩主である徳川義直が安産祈願をすると無事に男子が誕生したからだそうです。その為、寺紋として三つ葉葵を許されたそうで、確かに三つ葉葵の紋がありました。

そして、納経所に行き、納経帳と御朱印をお願いしました。納経帳代が千円で、朱印代が百円でした。納経帳には予め文字が印刷されており、そこに朱印を押してもらう形で、これは尾張三十三観音霊場と同じシステムというよりも東海地方の霊場における共通システムのような気がします。

次は弘法大師が祀られている弘法堂に行きました。知多四国霊場で訪れて以来ですので、またお参りでき、とても嬉しかったです。更に奥に行くと釈迦如来が祀られているお堂がありました。影現寺の御本尊は釈迦如来ですので、ということはこちらが本堂ということですね。観音様が祀られている観音堂が大きいので、多くの人があちらが本堂だと思うことでしょう。

次は観音堂の向かって左にある観音石像にお参りをしました。一枚のみかげ石で彫られた高さ六メートル、重さ二十五トンの本当に立派な観音様です。

境内にはもう一つ石像群があります。三体の仏様がいらっしゃいますが、個人的にはお地蔵さんの石像に惹かれます。子どもに手を差し伸べているその御姿はお地蔵さんの慈悲を見事に表していると思います。

最後は登らなかった石段から海の方向を眺めました。美しい風景で、時間があれば、ゆっくり眺めていたかったです。

観音菩薩石像

観音菩薩石像

石像群

石像群

地蔵菩薩石像

地蔵菩薩石像

観音堂その1

観音堂その1

観音堂その2

観音堂その2

石段上からの風景

石段上からの風景