西国三十三観音霊場巡りの旅 上醍醐准胝堂(結縁御開帳)

上醍醐准胝堂(結縁御開帳)

巡礼記

訪問日:平成21年10月3日

京都市営地下鉄醍醐駅で下車し、改札を出て、二番出口から地上に出ました。駅には「准胝さまが待つ醍醐寺へ」のポスターがありました。このポスターは良いですね。ポスターには、

醍醐寺は「准胝さま」と対面できる唯一の札所です。貴重なこの機会にぜひ醍醐寺へ。
とあり、本当にその通りだと思いました。

駅周辺には醍醐寺への案内があったのですが、途中から案内がなくなってしまいました。しかし、運良く、前に同じように醍醐寺へ向かう人が歩いていましたので、その人の後をついていくと無事、醍醐寺の総門に着きました。

総門から境内をまっすぐ歩き、西大門に着きました。准胝さまがいらっしゃる本当のお堂は上醍醐にある准胝堂です。しかし、昨年の落雷で焼失してしまったので、今回の結縁御開帳では金堂で安置されています。私は御開帳、霊宝館、三宝院が拝観出来る1500円のセット券を購入しました。

西大門を入り、金堂へ。金堂の中に入ると、薬師如来、日光菩薩、月光菩薩の藥師三尊とその周りに四天王が祀られていました。そして、薬師如来像の前に小さな准胝観音像が祀られていました。

仏像の近くによって拝観出来るようになっていましたが、まずは着座して、お参りです。般若心経、延命十句観音経、御詠歌を唱えた後、准胝観音の御真言「おん しゃれい それい そんでい そわか」を唱えましたが、御真言がスッと体の中に入ってくるような感覚があり、今までなかなか覚えられなかった准胝観音の御真言を覚えることができました。

「真言は不思議なり 観誦すれば無明を除く 一字に千里を含み 即身に法如と証す」は弘法大師空海の言葉ですが、私も真言は不思議だと感じます。それは仏様によってすぐに覚えられる真言と覚えられない真言があり、また中々覚えられない真言でも、ある仏像の前でその仏様の真言を唱えるとその真言がスッと体の中に入ってくる感覚があり、覚えられるようになるのです。

例えば、私は毘沙門天の御真言「おん べい しらまんだや そわか」を中々覚えられませんでした。ある寺院で覚えたと思っても、しばらくすると忘れているという状態でした。しかし、東寺の毘沙門天の前で毘沙門天の真言を唱えるとスッと入ってくる感覚があり、覚えることができました。「真言は不思議なり」、本当にそう思います。

お参りが済むと仏像の近くに行きました。藥師三尊はお顔がとても綺麗でした。そして、准胝さまの前で覚えたばかりの御真言を何度も唱えました。

その後、不動堂や五重塔などを拝観して、西大門から出ようとすると門の前に若いお坊さん達が掃除をしていました。そして、私が通り過ぎる時、「こんにちは」と声をかけてくれました。その時、あいさつは本当に大切だなと思いました。

結縁案内

結縁案内

本堂

本堂