西国三十三観音霊場巡りの旅

西国三十三観音霊場について

西国三十三観音霊場巡りは、718年に長谷寺の徳道上人によって始まったと伝わっています。それから270年後、政権争いに巻き込まれ皇位を奪われた花山法皇が那智山で修行したのち西国観音霊場を巡礼しました。以降、巡礼が人々に広まり盛んになりました。よって徳道上人ゆかりの法起院、花山法皇ゆかりの花山院と元慶寺が番外札所になっています。

全国に数ある観音霊場のうちで最も歴史が古く、観音霊場の元祖的な存在です。昔は札所の順番がしっかり確定しておらず、現在と同じ順番になったのは、室町後期から江戸時代にかけてのことだそうです。創設、再興当時は西国の二文字はありませんでしたが、坂東三十三観音と区別する為に西国三十三観音と呼ばれるようになりました。札所の寺院は、和歌山、奈良、大阪、京都、兵庫、滋賀、岐阜の七府県にまたがっています。

観音霊場の元祖的な存在な為、全ての寺院の受け入れ態勢が整っています。よって巡礼初心者から何度も巡られた先達の方まで、全ての人が満足できる観音霊場です。また観音巡礼に関心のある者にとっては、一生に一度は巡って見たい霊場でもあります。