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粉河寺
寺伝
770年に大友孔子古という猟夫が狩りをしているとまぶしい光が射しました。それを見た孔子古は、感ずるところがあり、草庵を結びました。その後、一人の童子が孔子古のお堂を訪ね、一泊しました。そしてお礼に千手観音を刻んで姿を消しました。
また河内の国に住む佐太夫という長者の娘が重病にかかった時にもこの童子が現れ、娘の病気を治しました。童子は「用があれば粉河を訪ねよ」と言って立ち去ったので、佐太夫が粉河を訪れると千手観音像の手の上に娘の箸が乗っていました。それを見て感激した佐太夫は孔子古とともに、粉河寺を建立しました。
粉河という名前は、佐太夫が訪ねた時、川の水が米の粉を溶かしたように白く濁っていたことに由来します。
巡礼記
訪問日:平成18年12月29日
JR粉河駅で下車し、駅前から伸びる道をまっすぐ進むと粉河寺の大門に着きます。大門のそばには弘法大師の爪刻不動尊を祀る不動堂がありました。そこから中門までいくつかのお堂があります。千手観音が姿を変えられたと言われる童男大士を祀る童男堂、童男大士が出現した池などがあったので、粉河寺では童男大士と非常に縁の深いお寺なのだと思いました。
中門には、四天王が祀られており良い感じです。中門をくぐると本堂が目に入ります。本堂に行く前に丈六堂に立ち寄りました。丈六堂では阿弥陀如来像が安置されていました。そして本堂前の石庭を見ながら本堂へ。本堂で観音様にお参りし、納経所でご朱印、散華を頂きました。慈悲の道は自由に取れるようになっていました。また300円を払い、内陣拝観をしました。内陣には、二十八部衆、鬼子母神、不動明王、善光寺式阿弥陀三尊像などが祀られていました。また左甚五郎作と言われる虎も安置されていました。
その後、産土神社や千手堂などでお参りをしました。粉河寺は想像していたよりはるかに大きなお寺でした。西国三十三観音霊場のお寺には大寺院が多いことをあらためて実感しました。
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善男堂
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中門
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広目天
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多聞天
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増長天
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増長天
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本堂
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本堂と石庭
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石庭