南法華寺(壺阪寺)
寺伝
703年に元興寺の僧である弁基上人が水晶の壷の中に観音菩薩を感得し、その像を刻んで安置したのが始まりです。本尊の十一面観音は眼病平癒に霊験あらたかな仏様として広く知られており、壷阪霊験記の沢市とお里の話は特に有名です。
巡礼記
訪問日:平成19年11月3日
近鉄吉野線壷阪山駅で下車しました。改札を出るとすぐに壺阪寺前行きのバス停がありました。今回は事前にバスの時刻表を調べてこなかったのでバスの時刻が心配でしたが、時刻表を見ると10分ほど待てばバスが来るようになっていたので一安心しました。バスの時刻は下のリンク集にある奈良交通グループホームページで調べることができます。
終点の「壺阪寺前」バス停で下車し(バス代は310円)、少し歩くと入山受付所に着きました。入山料600円を払い境内に入るとまず今年の11月11日に開眼予定の壷阪大佛が目に入りました。大佛は釈迦如来石像で、文殊菩薩石像と普賢菩薩石像、そして壺阪寺の本尊である千手観音石像も安置されていました。
壷阪大佛
境内風景
そしてさらに奥に歩いていくと本堂に着きました。本堂の中に上がれるようになっており、中に入ると本尊の千手観音像が目に入りました。私は訪れる前は何故かご本尊は普段は秘仏だと思っていたのですが、直接拝観できてとても嬉しかったです。また本尊はとても美しい観音様でした。よく「写真写りの良い人、悪い人」と言いますが、壺阪寺の観音様は「写真写りの悪い観音様」だと思います。ガイトブックなどに掲載されている写真より、実物は遙かに美しいです。
観音様は近くから拝観できるので近くまで行き、お参りをしました。お前立ちとして婆藪仙人(ばそうせんにん)、吉祥天が祀られていました。またお堂の中には不動明王や薬師如来などの多くの仏像が祀られていましたが、私は執金剛像が一番印象に残りました。執金剛像を拝観できるお寺はそれほどないような気がします。
壺阪寺は眼病に霊験あらたかなお寺として知られているので、多くの人が観音様に熱心に手を合わせていました。私も視力が悪いので、目薬を購入して、眼病封じ納め札もお願いしました。その後、本堂を出て納経所でご朱印と散華を頂きました。慈悲の道は自由にとれるようになっていました。納経所の方に聞くと、本尊はいつも公開しているそうです。奈良のお寺では、壺阪寺、岡寺、長谷寺がいつもご本尊を開帳しているそうです。
本堂の隣には有名な沢市・お里の像がありました。そして境内を少し歩いて行くと天竺渡来大観音像が祀られていました。また同じく天竺渡来の釈迦涅槃石像も祀られているのでそちらにも行きました。どちらの石像も大きくりっぱな像でした。特に釈迦涅槃石像から見た風景は非常に絵になります。釈迦涅槃石像の前は広場になっており、何人かの方がお弁当を食べながら休んでいました。私もしばらく釈迦涅槃石像と大観音像をのんびりと見ていました。
本堂
沢市・お里の像
天竺渡来大観音像と釈迦涅槃石
これらの大石像を拝観した後、本堂に戻る途中、天竺渡来七福神石像の案内板があったので、そちらに行きました。そこには七体の石像が祀られており、1ヶ所で七福神をお参りできるようになっていました。七福神巡りで私がよく参照するサイト「七福神巡りガイド」の1ヶ所七福神に掲載されていなかったので、管理人の方にその情報を伝えました。
七福神石像その1
七福神石像その2
壺阪寺は様々な福祉活動を行っているので、一度訪れてみたいと以前から思っていたお寺でした。今回初めて訪れてみて、思っていた通りの良いお寺だと感じました。これからも機会があれば何度も訪れたいお寺です。
リンク集
壺阪寺ホームページ | 壺阪寺公式ホームページ |
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奈良交通グループホームページ | 奈良交通グループホームページ |