西国三十三観音霊場巡りの旅 岡寺(結縁御開帳)

岡寺(結縁御開帳)

巡礼記

訪問日:平成21年4月4日

前回訪れた時と同様に岡寺へは近鉄の飛鳥駅からバスに乗り、バス停「岡寺前」で下車し、そこから歩いて行きました。受付で入山料を払い、境内に入りましたが、壷坂寺と同様に岡寺も桜が綺麗でした。

岡寺の桜(その1)

岡寺の桜(その1)

岡寺の桜(その2)

岡寺の桜(その2)

本堂前で観音様に訪れた旨を伝え、堂内に入りました。堂内には脇侍のような形で不動明王と愛染明王が祀られていましたが、その位置が思っていたのと逆でした。一般に本尊に向かって右側に置かれるのが胎蔵界、左側に置かれるのが金剛界であり、不動明王は胎蔵界の代表、愛染明王は金剛界の代表なので、不動明王が向かって右、愛染明王が向かって左に安置されるのが一般的ですが、岡寺では、愛染明王が向かって右、不動明王が向かって左に祀られていました。

内陣に座って本尊の観音様を拝観しましたが、お顔は衆生を救おうと集中している時の瞬間を表していると感じました。立ち上がり、参拝順路に従って内々陣拝観をすると、まず観音様の脇にある普段開扉されていないお扉からお姿を拝観しました。こちらから拝観してもお顔はまっすぐ前を向いており、力強さを感じました。

内々陣に安置されている諸仏の中で一番印象深かったのは前回と同様に花山法皇のお手判です。お手判に手を合わせましたが、私の手よりも大きかったです。

本堂を出た後は奥の院にお参りに行きました。前回の巡礼記で「奥の院は石窟になっており、腰をかがめて奥に入っていくと中に仏様が祀られていました」と書き、石仏がどの仏様か分かりませんでしたが今回は胸の前で宝塔を捧げ持っているその姿から弥勒菩薩であると分かりました。

奥の院への道と弘法大師像

奥の院への道と弘法大師像

御開帳の案内

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