東福寺
巡礼記
訪問日:平成20年4月19日
京浜急行花月園前駅で下車しました。ガイドブックに付いている地図に従って歩くとすぐにおなじみの赤いのぼり旗があり、遠くに仁王門が見えてきました。その途中、札所を示す板があり、東福寺は
・玉川八十八ヶ所第十番札所
・東国八十八ヶ所第十四番札所
・東海三十三ヶ所第十四番札所
・旧小机領三十三ヶ所第十番札所
・武相不動尊第二十番札所
・浜七福神毘沙門天
の札所だそうです。
また案内板の後ろには札所であることを示す様々な石碑が集められており、東福寺が昔から札所寺院として賑わっていたことが分かります。
札所石碑
仁王門
仁王門をくぐり、石段を登ると供養塔と本堂が目に入りました。まず供養塔の綱を握って観音様にお参りをして、本堂の扉を開けて中に入りました。そして、本堂内で観音様にお参りをして、本堂内におられた方に御朱印をお願いしました。本堂におられた方はガイドブックに写真が載っている方で、写真からも想像できるように温厚な方でした。その方から十善戒の書かれた紙を頂きました。十善戒とは、
・あらゆる生命を尊重しよう
・他人のものを尊重しよう
・お互いを尊敬しあおう
・正直に話そう
・よく考えて話をしよう
・優しいことばを使おう
・思いやりのあることばを話そう
・惜しみなく施しをしよう
・にこやかに暮らそう
・正しく判断しよう
のことで、日々の生活でこれらを実践して仏の教えを体感しようとのことです。
仏教=お葬式と思い浮かべる人が多いですが、仏教とは本来、人生をいかに生きるべきかを教えてくれるものです。これはどの宗教でも同じです。
本堂その1
本堂その2
本堂その3
本堂から出て境内を眺めると、弘法大師の像と四国八十八ヶ所のお砂踏みができるお堂がありました。東福寺の山号は様々な子授けの霊験から子生山(こいけざん)と呼ばれるようになったそうで、それにちなんだと思われる子育て観音像もありました。また写真にあるように石像も色々ありました。
花月園前駅では今まで一度も下車したことはありませんでしたが、花月園の近くにこのようなお寺があるとは全く知りませんでした。旧小机領三十三観音霊場をめぐっていると「横浜にこのようなお寺があったのか」と驚くことが多いです。「横浜の古くて新しい一面との出会い」も旧小机領三十三観音霊場をめぐる楽しみの一つです。
お砂踏み堂
子育て観音像
石碑