真福寺
巡礼記
訪問日:平成20年4月27日
十九番札所である寿福寺観音堂からセンター南駅に戻り、駅から江田駅行きのバスに乗り、「江田ドルエ」バス停で下車しました。バスを降りて、バスの進行方向とは反対側を見ると赤いのぼり旗があり、また真福寺の案内板もありましたので、それに従って歩を進めると山門に到着しました。ところでドルエとは何だろうと思った方はいませんか。私も疑問に思っていましたが、看板に"dwell"を書かれていましたので、ドルエとは英語のdwellのことだと思います。
山門をくぐって境内に入ると、早速、供養塔の綱を握って観音様にお参りをしました。次に本堂内に入り、着座して観音様にお参りをしました。観音様は平安時代末期の千手観音像で、神奈川県の重要文化財です。旧小机領三十三観音霊場では、千手観音が札所本尊の寺院は三十三ヶ所中、二ヶ所しかありませんので、久しぶりにお会いしたという気持ちになりました。そして堂内におられた方に御朱印をお願いしました。御朱印を頂いた後、堂内を見渡すと絵馬がたくさん飾られていました。また千社札も数多くあり、真福寺が昔から多くの人々から信仰されていることが分かります。
本堂を出ると、お釈迦様を祀るお堂へ行きました。お釈迦様の像は京都清涼寺本尊を模した釈迦如来立像、いわゆる清涼寺式釈迦如来像と呼ばれているものです。普段は毎年四月八日しか御開帳されませんが、今回の子年御開帳の期間は拝観できますので、忘れずに拝観しましょう。
接待所では、文章が書かれた紙が4枚置いてありました。そこには、
・がんばっても しかたない あせっても しかたない 降り出した雨は やむのを 待つしかない
・四季の心 人に会う時は 春のように暖かい心で 仕事をする時は 夏のように情熱的な心で 物事を考える時は 秋のように澄んだ心で 自分をいましめる時は 冬のように厳しい心で
・朝は希望に起き 昼は努力に活き 夜は感謝に眠る
・怒れば地獄 欲ばれば餓鬼 恥を知らぬは畜生
と書かれていました。
どれも為になる言葉ばかりです。お寺でこのような為になる言葉を知ることも、私がお寺めぐりをする理由の一つです。為になる言葉を知り、それを日常生活にフィードバックすることによって人生をより豊かに生きることができれば、お寺めぐりも楽しくなると思います。
本堂その1
本堂その2