王禅寺
巡礼記
訪問日:平成20年4月28日
小田急線柿生駅南口で下車しました。しかし改札を出てもタクシー乗り場しかなく、降りるところを間違えたのかと思いました。バス乗り場を示す張り紙を見つけてバスに乗ることができましたが、乗り場が駅改札から離れており、わかりにくかったです。
「日立研究所下」バス停で下車すると赤いのぼり旗があり、旗とガイドブックに付いている地図に従って歩くと王禅寺の西門に到着しました。西門から境内に入ると赤いのぼり旗が立ち並んでおり、その景色はまさに霊場という雰囲気でした。すぐに石段があり、上を見ると供養塔が見えたので、あそこが観音堂だと分かりました。また石段は下から伸びており、下を見ると仁王門がありました。
立ち並ぶ赤いのぼり旗
石段から見た観音堂
石段を登り、供養塔の綱を握って観音様にお参りをしました。そして、観音堂に向かって歩いていると、観音堂にいらっしゃるお寺の方が私に向かって何か言っています。私は「何か失礼なことをしてしまったか」と思いましたが、「お手綱を触りながら歩いて来なさい」と言っていました。私は供養塔の綱を握ってお参りした後は綱から手を離して観音堂へ行っていましたが、供養塔から綱を触りながら観音堂へ行くのが正しいそうです。よって、もう一度供養塔まで戻り、お手綱に触れながら観音堂へ行きました。するとお寺の方が「この綱は観音様の手とつながっており、触れると握手をしたことになります」と教えてくれました。本堂内に着座して、観音様にお参りをし、先ほどのお寺の方に御朱印をお願いしました。
観音堂を出た後は本堂へ向かいました。本堂には大日如来様が祀られているそうで、大日如来様にお参りをしました。本堂の前には柿生の名前の由来になった禅寺丸柿の原木がありました。また本堂からすぐのところに薬師如来堂があり、大正12年に廃寺となった東円寺のご本尊であった薬師如来像が安置されています。再び、観音堂への石段のところに戻り、仁王門のところまで降りてみました。りっぱな仁王門で、参道はかなり先まで続いていました。
王禅寺は「関東の高野山」と呼ばれるのがうなずける古刹でした。禅寺丸柿が実る秋にまた訪れようと思います。
観音堂その1
観音堂その2
本堂
禅寺丸柿の原木
薬師如来堂
仁王門