旧小机領三十三観音霊場巡りの旅 東観寺

東観寺

巡礼記

訪問日:平成20年5月4日

三十一番札所である宝塔院から大きな道に戻り、東観寺入口交差点を目指して歩きました。鴨居駅前を過ぎ、西光寺の前に来た時、赤いのぼり旗が見えました。「こちらに歩くのかな」と思いながら旗の方へ近づくと、旧小机領三十三観音霊場の旗ではなく、関東八十八ヶ所霊場の旗でした。大きな道に戻り、東観寺入口交差点を右折すると東観寺の山門に到着しました。

境内に入ると目の前に本堂があり、その左隣に観音堂がありました。観音堂の前には供養塔があったのですが、御手綱が供養塔に繋がっていません。後でお堂におられたお寺の方に聞くと雨が降ってきたので外したそうです。よって御手綱に軽く触り、観音堂内に入りました。そして着座して観音様にお参りをし、堂内におられた方に御朱印をお願いしました。

真ん中に札所本尊の観音様が祀られているのは分かったのですが、向かって右側には扉が閉ざされた厨子、左側には観音様によく似た仏様が祀られていたので、どなたが祀られているのかを尋ねました。すると、厨子の中には薬師如来像が祀られており、寅年にのみ厨子の扉が開けられるそうです。左側の仏像は勢至菩薩像だそうです。また専用の納経帳には最後に白紙のページがあるのですが、三十三ヶ所巡った後に東観寺に来ると、そこに結願と書いてくれるそうです。

接待所でガイドブックに掲載されている観音様の石像がどこにあるかを聞き、そちらに行きました。素晴らしい像でしたが、この日は曇りだったので是非、晴天の空の下でお会いしたい観音様だと思いました。

・雨の為に供養塔に御手綱が繋がっていなかった
・三十三ヶ所巡った後に結願と書いてくれる
・晴天の空の下で石像の観音様にお会いしたい

という、東観寺を再び訪れる理由が三つもあるので、三十三ヶ所巡った後にまた訪れようと思います。

この日、六寺を訪れた為、結願まで四寺を残すのみとなりました。結願は嬉しいはずなのに、十二年後にしかこの素晴らしい観音霊場の観音様にお会いできないのかと思うと寂しい思いもします。

入口の風景

入口の風景

本堂

本堂

観音堂

観音堂

観音石像

観音石像

(追記)平成20年5月6日に東観寺を訪れました。この日は気持ちの良い晴天でしたので、供養塔からしっかりと御手綱が繋がっていました。御手綱を触りながら観音堂へ行き、観音様に無事に旧小机領三十三観音霊場を結願出来たことを報告しました。そして、ご住職に納経帳に結願と書いて頂きました。納経帳を受け取る時、ご住職から「おめでとう」と言われ、「巡って良かった」と改めて思いました。その後、晴天の下で観音像を拝観しました。

観音堂

観音堂

観音石像その1

観音石像その1

観音石像その2

観音石像その2