江戸三十三観音霊場巡りの旅 真成院

真成院

寺伝

観音像は越後の村上義清の守り本尊であり、義清の孫である村上兵部道楽斎入道が大阪夏の陣の加わった後、江戸に下り、真成院に納めたそうです。昔はお寺の辺りが海岸であり、潮の干満によって、観音像の台石がしっとり濡れたそうです。

巡礼記

訪問日:平成20年9月13日

東京メトロ四谷三丁目駅の出口3から地上に出ましたが、最初はどの方向へ行けばいいのか全く分かりませんでした。出口3から地上に出て、目の前を通っている新宿通りを右方向に進み、最初の交差点で右折します。その道が円通寺通坂です。

円通寺坂を歩いて行くと、途中で坂の名前になっている円通寺がありました。坂の名前になっているくらいですから大きなお寺かと思っていましたが、意外に小さなお寺だったので少し驚きました。またこの通りはお寺がたくさんあり、歩いていると江戸を感じました。

しばらく歩くと色々なのぼり旗が立っているお寺があり、「ここが真成院に違いない」と思って近づくと、やはり真成院でした。建物は非常に近代的で、壁には、江戸三十三観音札所第十八番、御府内八十八ヶ所第三十九番、関東九十一薬師霊場第十三番札所であることを示す札がありました。

一階の事務所で江戸三十三観音めぐりで訪問したことを伝え、御朱印をお願いしました。「お参りはもう済みましたか」と聞かれたので、「観音様はどちらに祀られているのですか」と聞くと、三階にお祀りされていると教えてもらいました。

階段を上り、三階に到着すると観音堂がありました。水屋がありましたので、手と口を浄め、扉を開けて、観音堂の中に入りました。観音様が中央に祀られており、向かって右に毘沙門天様、左に厨子の中に入った聖天様が祀られていました。弁天様の御真言も書かれていたので、弁天様も祀られていると思います。観音堂では私一人でしたので、静かにゆっくりとお参りすることができました。

そして一階の事務所に戻り、朱印帳を受け取りました。真成院は観音堂内に座って心ゆくまでお参りすることができ、とても良いお参りができました。最初は入りにくいと思いましたが、事務所の方はとても親切で、お寺を後にする時、「良いお寺だったな」と素直に感じました。

本堂

本堂

観音堂

観音堂

リンク集

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