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人間として成長することを目指し、寺社巡りをした時に感じたこと、気づいたことを紹介

  1. 博物館

龍谷ミュージアム 西七条のえんま堂の感想

西七条のえんま堂

久しぶりのブログ更新となります。新型コロナウイルスのため、寺社めぐりが出来ていませんでしたが、
・ウィズコロナ時代は自粛ばかりでは良くない
・Go to トラベルキャンペーンが始まった
ということで、しっかりウィルス対策をして京都に行くことにしました。

オンライン予約

初日の10月17日は天気予報によると雨なので、博物館に行こうと思い、ネットで色々調べると、龍谷ミュージアムで特集展示「西七条のえんま堂 -十王と地獄の美術-」が開催されていることを知り、十王信仰に興味があるので、訪問することにしました。またオンライン予約が出来るようになっており、ウィズコロナ時代にはオンライン予約は必要なので予約をし、当日訪れました。以下、展示を見ての感想です。

西七条のえんま堂

西七条のえんま堂
閻魔大王の説明で、「閻魔は5番目の裁判官で十王のセンターとして別格の信仰を集めました」は読んだ時、思わず笑ってしまいました。

10. 木造 十王坐像
怖い表情をしており、一見した時、閻魔大王像かと思いました。鎌倉から南北朝時代の作とのことで、玉眼が使われた迫力のある良い仏像でした。

3. 木造 不動明王立像
案内に「西七条えんま堂の本尊」とあり、てっきり、閻魔大王が本尊だと思っていたので、驚きました。像は不動明王らしい、良い像でした。

5 浄玻璃鏡
案内に「鏡には亡者の生前の悪事全てが映し出され、どのような隠し事も露見する」とあり、自身の姿を鏡に映してみると、亡者ではありませんので、自身の姿が映っただけでした。

2. 木造 十王坐像
秦広王は優しいお爺さんのような表情をしており、笑っているようにも見えましたが、それは亡者の嘘を笑っており、また左手が「待て」のようなポーズなので、亡者が嘘ばかり話すのを止めさせようとしているように感じ、最初は十王らしくないように思えましたが、十王らしい像だと思いました。

都市王は両手で合掌しており、目を閉じたその姿は、亡者の話を何も言わずただただ聞いている姿に思えました。

尊名不明の像があり、個人的には十王像の中でこの像が一番良かったです。表情が「よし、貴方の話を聞きましょう」というような表情で、頼れる上司といったような感じでした。

閻魔王は若く感じる像で、裁判を始めた頃の姿のように思いました。十王像はどれも個性的で、見ていると色々なことを想像し、面白かったです。

龍谷ミュージアムと言えば、ベゼクリク石窟大回廊復元展示ですが、写真撮影可能となっていました。私は石窟に描かれている燃燈仏の話も好きです。燃燈仏は日本の仏教ではあまり重要視されていないように思えますが、是非、燃燈仏の話を知っておいて欲しいと思います。

ベゼクリク石窟大回廊復元展示

ベゼクリク石窟大回廊復元展示

最後に

西七条のえんま堂の展示は想像よりも楽しかったです。コロナ対策をしっかりして、多くの人に見てもらいたい展示です。

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