7月25日、「大阪の歴史再発見」と題して仏像群を特別公開している正圓寺訪問をメインに大阪へ行きました。正圓寺の前に訪れたのは四天王寺です。神奈川県立金沢文庫の展示「安達一族と鎌倉幕府」で四天王寺式如意輪観音像と四天王像を拝観し、興味を持ったので、本家である大阪四天王寺の観音像と四天王像を是非拝観したいと思ったからです。
中心伽藍
大阪メトロの四天王寺前夕陽ヶ丘駅で下車。少し歩くと四天王寺に到着しました。四天王寺はお堂が沢山あり、見どころが多いですが、今回は真っ直ぐ中心伽藍に向かいました。金堂、講堂、五重塔のある中心伽藍は21日と22日は無料で入ることが出来ますが、訪れた日は25日ということで、300円を払い、中に入りました。
金堂
先ずは金堂です。中に入ると冷房がきいていました。今年は特に暑いので、こういうのは嬉しいですね。堂内中央に聖徳太子護持救世観世音菩薩と書かれた観音像、台の四隅に四天王像が祀られていました。
金堂の観音像と金沢文庫の展示で拝観した観音像は同じ四天王寺式観音像ですが、受ける印象が異なりました。その理由は何かなと考えていると、手の印相が異なるからだと思いました。四天王寺の観音像は右手が施無畏印ですが、展示会の観音像は右手を頬に当てています。ですので、展示会の観音像は物思いにふけっているという印象を受け、四天王寺の観音像は「どんなことも受け止めるよ」と参拝者に言っている印象を受けました。
堂内は一周することが出来るので、色々な角度から観音像を眺めましたが、良いお顔をされているなと感じました。その理由としては、沢山の人々にお参りされているからではないかと思いました。私の滞在中も途切れることなく人々がお参りに来ており、多くの人々がお参りすると、仏像も自然と仏らしいお顔になるのではと思います。
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