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金沢文庫 特別展「安達一族と鎌倉幕府」に行きました

安達一族と鎌倉幕府の案内

神奈川県立金沢文庫では、7月20日から9月17日まで、特別展「安達一族と鎌倉幕府」を開催しています。金沢文庫のホームページで本特別展の案内を見て以来、是非、訪れたいなと思っていました。その理由は、鎌倉御家人について詳しく知りたいと常々思っており、今回の展示が良い機会だと思ったからです。もう一つの理由があり、ポスターに掲載されている仏像の写真がとてもインパクトがあるので、是非、拝観したいと思ったからです。

7月21日に講座「安達一族と真言密教」が開催されるとあったので、予め申し込み、当日は、講演会を聴講し、その後、展示を鑑賞しました。

講演会

講演会で一番興味を持ったのは、観世音寺の四天王寺式像の話です。
安達一族は鎌倉の甘縄に拠点があり、そこには、無量寿院と観世音寺というお寺があった。観世音寺には、四天王寺式如意輪観音像と四天王像が祀られていた。この像は秋田城に付属する秋田城四天王寺に祀られていた像の模刻である。安達一族は代々「秋田城介」に任命されており、その為、秋田城四天王寺の像の模刻を自身のお寺に祀ったと考えられる。

古代の城柵である秋田城に四天王寺があったとは知りませんでした。また、その模刻像が鎌倉にあったとも知りませんでしたので、強く印象に残りました。

展示会

今回の特別展とは関係ないですが、1階に勝林寺の釈迦如来像が展示されており、関東最古級の仏像ということです。江戸に徳川幕府が開かれ、徳川幕府は江戸の寺院の格を上げるため、古い仏像を各地から江戸に持ってきており、その一つと考えられているそうです。

2階に上がり、全体を見渡すと、如意輪観音坐像と四天王像が目に入りました。最初の方に記載したポスターに掲載されている四天王像ですが、そちらよりも、如意輪観音坐像の方により強いインパクトを受けました。想像よりも大きな像(等身大以上)で、姿も通常の仏像とはかなり異なった印象を受けます。

こちらの像は宮城県大崎市にある天王寺所有の像で、天王寺は秋田城四天王寺の影響を受けて建立されたと考えられています。秋田城四天王寺と大阪四天王寺には、百済国より渡来した救世観音像を聖徳太子が安置したという話が伝わっており、如意輪観音像から通常とは異なった印象を受けるのも当然なのかもしれません。

四天王像は坊主頭なので、四天王と言うよりも僧兵のような印象を受けました。厳しい表情をしており、観音像をしっかり守護しているなと感じました。天王寺の仏像の造立年代は平安時代から桃山時代とかなり幅のある時代が考えられており、更なる研究が待たれるところです。

最後に

展示では四天王像以外にも様々なものが展示されており、鎌倉の有力御家人(安達一族)と金沢文庫称名寺との交流から中世の鎌倉を知るという展示は有意義でした。是非、別の御家人の取り上げて、展示をして欲しいです。

追記

YouTubeに本特別展の紹介動画がアップされましたので、紹介します。

展示鑑賞後に訪れた称名寺浄土庭園

展示鑑賞後に訪れた称名寺浄土庭園

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コメント

  1. 初めまして?。金沢文庫は神奈川県でしたね?。私は以前に横浜市へ向かいました。

      • ラーマ
      • 2018年 8月 23日

      こんにちは。金沢文庫は神奈川県横浜市金沢区にありますよ。

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