11月23日の夜は石山寺の夜間拝観に行きました。石山寺は西国三十三所の中でも特に好きなお寺の一つで、今年5月の「あお若葉(もみじ)の競演」でも訪れ、また夜間拝観の期間に京都周辺に滞在している場合、ほぼ訪れています。
今年も11月22日から24日の夜は京都周辺にいますので、石山寺を訪問することにしました。
その理由は
・春に訪れた時、多宝塔と硅灰石の風景がとても綺麗だったので、夜の景色も見てみたい。
・ファーウェイのスマートフォンP20 Proは夜景も綺麗に撮れるので、石山寺の夜景を撮りたい。
・期間中に開催されるスペシャルコンサートをまだ見たことがないので、きちんと見たい。
と色々挙げることが出来ます。
石山寺へ
私はいつもJR石山駅からバスに乗って石山寺を訪れていますので、今回もJR石山駅からバスに乗り、バス停「石山寺山門前」で下車。そこから少し歩くと、石山寺東大門に到着。東大門はいつ見ても、本当に絵になる風景です。
あたら夜もみじ
拝観料600円を払い、境内へ。参道沿いのライトアップされた紅葉が綺麗でした(下の写真は帰りに撮ったもので、東大門側から撮ったものでなく、本堂側からのものです)。
階段を登り、多宝塔と硅灰石が見れる場所へ。こちらも絵になります。石山寺で最も好きな風景です。
次は本堂へ。本堂に近づくとたくさんの人が写真を撮っています。「何を撮っているのかな」と思い、撮っている方向を見ると、満月がとても綺麗でした。
石山寺への訪問後に知ったのですが、今年2018年は藤原道長が有名な和歌
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることも なしと思へば」
を詠んだ年(1018年)から、丁度、千年目であり、かつ、詠んだ日(旧暦10月16日)は新暦で言うと11月23日であり、正に訪れたその日でした。今から考えると、そのような日に石山寺で満月を見ることが出来たことに感謝です。
本堂に入ると、用意されたイス席には既に空きがなく、本堂奥で立ち見をすることとしました。イベントの前に石山観光協会の方から話があり、石山寺は元号が変わった翌年に本尊の如意輪観音像の御開帳を実施してきており、再来年の2020年に御開帳を予定しているとのことです。これは楽しみですね。また、今回の紅葉ライトアップは「あたら夜もみじ」と呼ばれていますが、あたら夜(可惜夜)とは「明けてしまうのが惜しい夜」という意味だそうです。
観光協会の方の話が終わると、あたら夜コンサートが始まりました。当日の主演アーティストは和紗で、案内には「その歌声はトラフィックストッパー(交通を止めるほどの歌声)と評される」とあり、第一声を聴いて、正にそのとおりだと思いました。オリジナル曲も良かったですが、中島みゆきの「糸」が非常に良かったです。素晴らしい歌声と歌詞で心が澄み渡りました。アンコールも有り、「明けてしまうのが惜しいコンサート」と多くの人が感じた証拠だと思います。
コンサート終了後、本堂を出る際、再び、満月を見ました。歌を聴いて、清々しい気分になったので、満月が更にきれいに感じられました。また上にも書きましたが、藤原道長の件に関しては滞在中は知らなかったので、その時は紫式部のことのみを考えていました。紫式部は石山寺参籠中に源氏物語を起筆したと伝わっており、紫式部もこのような美しい満月を見ながら、源氏物語を書いたのだろうなと物思いにふけっていました。
最後に
今回の石山寺訪問も良いもので、ますます石山寺が好きになりました。
満月の夜にたけなわの紅葉が見られる夜間拝観とは本当にいいですね。
おととしに石山寺のご本尊如意輪観音さまのご開帳には6月初めと秋の2回行きました。6月初めに行ったときはその日が梅雨入りで、帰りに車で瀬田の唐橋を渡るころ小雨がぱらついて、ラジオでその日が天安門事件の日だという話がありました。
その年は2019年に今上陛下が退位されて徳仁皇太子さまが新天皇に即位されるとは思っていなかったのですが、2020年の改元の次の年のご開帳も訪ねたいですね。大津市歴史博物館で明るい場所で多宝塔の快慶作の大日さまを観覧した時もよかったのですが、また多宝塔の外からお姿を拝んでみたいと思います。
私もお寺の名前の由来になった珪灰石と多宝塔、木々の石山寺境内の光景が好きです。
大ドラさん、コメントありがとうございます。
石山寺の夜間拝観は京都の寺社ほど混雑しておらず、景色も素敵ですので、私のお気に入りです。
一昨年の2016年は33年に一度の御開帳でしたね。私も訪れました。
2020年ですと、4年しか経っていない気もしますが、元号も変わり、4年間で自身も成長しているので、感じ方も異なると思います。今から楽しみですね。