鎌倉国宝館では、4月21日から6月3日まで、特別展「鎌倉の至宝―古都万華鏡―」を開催しています。鎌倉国宝館のホームページに
特別展「鎌倉の至宝」は、古都鎌倉の育んだ豊かな文化を再認識していただくために開催する年に一度の展覧会です。当館の収蔵品の中から国宝・重要文化財をはじめとする代表的な作品を一堂に展示いたします。
本年度の展示では、平成29年度に新たに鎌倉市指定文化財となった作品のうち、荏柄天神社蔵の「荏柄天神社詩板」を紹介いたします。これは、荏柄天神社の神前に梅の木を植えたことを祝って鎌倉五山の禅僧たちから寄せられた詩を板面に刻んだもので、室町時代に作成されたものを江戸時代に転写したと考えられます。このような禅僧の詩板が神社に伝来することは珍しく、貴重な資料です。
このほか、国宝の「蘭渓道隆像 自賛」(建長寺蔵)や、籬菊螺鈿蒔絵硯箱(鶴岡八幡宮蔵)なども公開いたします。この機会に鎌倉に伝来する名品の数々をお楽しみください。
とあり、興味を持ったので、5月26日に訪れることにしました。
鎌倉国宝館は鶴岡八幡宮の境内にありますので、まず八幡様にお参りし、その後、国宝館へ。受付で拝観料400円を払い、中に入ると、1つ目の部屋では平常展示「鎌倉の仏像」が開催されており、それらを鑑賞した後、奥の部屋に行くと、特別展「鎌倉の至宝」の展示がありました。最初から見ていくと、部屋の真ん中に平成29年度に鎌倉市から新指定された以下の3件の文化財が展示してありました。
- 木造 荏柄天神社詩板 江戸時代 荏柄天神社
- 木造 梵天・帝釈天立像(写真) 南北朝時代 円覚寺
- 紙本著色 靏岡御神領往還并谷々小道分間図(写真) 江戸時代 鶴岡八幡宮
荏柄天神社詩板は、鎌倉五山の禅僧が荏柄天神社の神前に梅の木が植えられたことを祝って贈られた詩が書かれており、鎌倉五山のお寺と荏柄天神社との間で何か交流があったとは思っていなかったので、興味深かったです。何故詩を贈ったかというと、室町時代、菅原道真が中国に渡って禅を学んだという渡唐天神伝説が存在したからだそうです。一つ残念だったことは、どのような詩か、内容については一切説明がなかったことです。どのような内容だったか気になります。
梵天・帝釈天像は写真ですが、南宋時代の中国画に描かれた図像と共通の姿、つまり、中国風作例とのことです。円覚寺の仏殿に祀られており、常時拝観可能とのことですので、次回、円覚寺を訪れた際は忘れずにお姿を拝観したいと思います。
鶴岡八幡宮所有の地図も写真ですが、実物は高さ3メートル、横4メートルの大きなものだそうで、縮尺が正確なので、江戸時代の鎌倉を知る良い資料とのことです。
上記以外にも国宝が数点展示されており、年に一度の「鎌倉の至宝」展に足を運ぶのはいかがでしょうか。
初めまして?。鶴岡八幡宮にあるとは知らなかったです。鶴岡八幡宮へ向かいました。鎌倉市は神社、御寺が多い印象です。
こんにちは。鎌倉国宝館は鶴岡八幡宮の境内にあります。一度訪れてみてください。