月刊致知7月号に掲載されている関西シェフ同友会会長である小西忠禮さんとリンゴ農家である木村秋則さんの対談「いまをどう生きるのか」より。
(小西)人が経験しないような苦労もいっぱいしてきましたけど、それは自分を磨くためにしてきたことですし、そういう努力を続けている限り、人生というのは、一番いいタイミングで、一番いいことが起こってくるということです。
本当は人生ってバラ色なんですよ。そのバラのつぼみを見つけられるかどうかの違いだと思うんです。ちょっとした小さなことに気づくこと。日頃から小さな感謝を積み重ねていくことで人生は随分違ってくる。些細なことでも、よかったな、うれしいことだなと、そういう感謝力の差が人生に大きな違いを生むと私は思います。感謝を忘れない人は必ず大成する。それは人生の摂理です。
私はサインをする時に必ず「感謝」という言葉を書くんです。それは、ものごとに自分一人では何もできないこと、自分一人ではいかに無力かということを実感しているからなんです。木村さんは、自然界からたくさんの助けをもらって奇跡のりんごをつくられた。そのことに対して、大きな感謝を抱いておられるのではないでしょうか。
誰もがそういうふうに、その人の活動する場所で、いろんな助けを受けているからこそ、やっていけている。それを謙虚に、感謝を持って受け取ることが大事です。ですから人生というのはまさに、ありがとう探しだと思うんです。日々、小さなありがとう探しをすることによって、どれだけ人生が豊かになるか。小さな感謝を積み重ねることによって、人は人生に大きな花を咲かせることができる。そう私は思うんです。
私の感想
「人生はありがとう探し」という言葉が印象に残りました。私は一日一回以上「ありがとう」と言ってもらえるような行動をとりたいと心がけてきましたが、その反面、誰かに「ありがとう」と何回言っていただろうかと思いました。些細なことや小さなことに気づき、感謝をする。そのことが結果として、「ありがとう」と言ってもらえるような行動を取れるようになるのだと思いました。
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