三十三間堂の千体の千手観音立像が国宝に指定され、その記念の一環として、8月に二十八部衆像の配置が変更されたので、三十三間堂を訪れた記事を以前書きました。
記念事業は二十八部衆像の再配置だけではなく、今年から3年間、様々な記念事業を実施するそうで、新たな事業として、京都新聞に以下の記事が掲載されていました。
京都市東山区の三十三間堂で、新たに国宝に指定される1001体の「木造千手観音立像」を1・2メートルの高さから拝観できる「秋雲壇(しゅううんだん)」(幅1メートル、長さ7・8メートル)が初めて設けられた。国宝指定を祝う慶讃(けいさん)法要が3日から始まるのに合わせて、11月26日まで設置する。
堂の北端と南端に置かれた風神・雷神像と同じ目線で千手観音立像を眺められるよう、秋雲壇の高さを2像の台座の高さに合わせた。壇に上ると、普段は前列の観音像に重なって見づらい後列の観音像の姿もよく見え、下から見るのとは全く異なった迫力が感じられる。三十三間堂の田渕清晃執事は「群像美としての観音像を実感してほしい」と話している。
秋雲壇は、慶讃法要が営まれている間も上ることができる。普段は東京国立博物館、奈良国立博物館、京都国立博物館に寄託されている5体の観音像も11月末までの期間限定で「里帰り」しており、1001体が一堂に会した姿を眺められる。階段のみでスロープはない。
秋雲壇から眺める景色に興味を持ったので、10月8日の午前に訪れることとしました。
三十三間堂へ
京阪本線七条駅で下車。三連休のため、沢山の人が下車しましたが、女性の割合が異常に多いです。男性アイドルのコンサートでもあるような雰囲気でしたが、きっと、京都国立博物館で開催されている特別展「京のかたな」に訪れる人達だと思います。「刀剣女子」のパワーを感じました。
三十三間堂
三十三間堂に到着し、いつものように友の会の会員カードを見せ、境内に入り、本堂内へ。三連休なので、すごい人の数です。観音像と二十八部衆像を眺めながらゆっくり歩いていくと、やがて、中央の大きな御本尊のところへ。三十三間堂の本尊は、いつ見ても、本当に素晴らしいと思います。
堂内中央から少し奥に進むと、秋雲壇がありました。階段を登り、上から観音像の方を見ると、確かに、一番奥の観音像まではっきりと分かり、今までとは全く異なる眺めです。混雑しているので立ち止まって見るわけにもいかず、また距離も7.8メートルしかないので、上にいたのは少しの時間ですが、そこからの景色は印象的で、今もはっきり目に焼き付いています。
階段を降りて、再び、千手観音立像を眺めながら歩くと、国立博物館に寄託しており、いつもはスペースがあった場所が無くなり、そこにも、国立博物館から里帰りした観音像が安置されていました。四半世紀ぶりに千体仏が一堂に会するのも記念事業の一つです。
最後に
妙法院門跡が発行している雑誌「蓮華」によると、
これまでとは違ったご本尊様参詣の機会や、さらなる設備充実などを計画しております。「蓮華」や当院HP等でご案内いたしますのでどうぞご覧下さい。
とあり、これからも楽しみですね。
この記事へのコメントはありません。