人間として成長することを目指し、寺社巡りをした時に感じたこと、気づいたことを紹介

  1. 関西地方寺社巡り

西本願寺近くのホテルに泊まって、夜座、朝のお勤めに参加

阿弥陀堂と御影堂

5月1日、西本願寺の聞法会館に宿泊して、夜座と朝のお勤めに参加したことを書きました(西本願寺の宿 聞法会館に宿泊しました西本願寺 朝のお勤め)。その際、

本願寺の朝のお勤めは誰でも自由に参加できますので、京都駅周辺に宿泊される方は参加してみてはどうでしょうか。朝のお勤めから始まる一日は印象に残る一日となることでしょう。

と書きました。5月31日、西本願寺近くのホテルに宿泊する機会がありましたので、早速、自分自身で実践することにしました。

夜座

ホテルを出て、聞法会館に向かいます。西本願寺の前を通ると当たり前ですが門は閉ざされていました。聞法会館に到着すると、一階の総会所へ。初めて参加する方で場所が分からない場合は聞法会館の方に尋ねましょう。親切に教えてくれるはずです。

部屋に入ると、阿弥陀様に手を合わせ、経本を借りました。夜座でもお経を唱えるので、必ず、経本を借りましょう。法話では「名声超十方」という言葉を教えてもらいました。「阿弥陀如来は衆生の唱える南無阿弥陀仏という声で我々のもとに届く(救いに来る)」のような意味で、何故、声なのか。目や口は閉じて休んでいる時がありますが、耳は24時間動いています。つまり、声ならば、いつでも我々のもとに駆けつけることができるからです。

また、親鸞聖人がよく用いた言葉「苦悩」に関して、「苦労」との違いの話もありました。「苦労」は他人に話すことができ、いつか終わるものであるが、「苦悩」は知られたくない、聞かれたくないものであり、終わらないものです。阿弥陀如来は苦悩を取り除くため、浄土に生まれ変わらせ、仏にすることにしました。しかし、これを聞いても我々はあまりうれしく感じません。現世で苦悩を取り除いて欲しいと願います。それは、我々が今生きている世界を全てだと思っているからです。

例えば、セミは暑い夏しか知りません。春の桜や冬の雪の話を聞いても、信じないことでしょう。それは夏が全てだと思っているからです。セミが春や冬を知るには、セミ以外のものに生まれ変わる必要があります。

「今生きている世界が全てではない」、一度聞いただけで全てを理解できるわけではありませんので、これからも機会があれば、夜座に参加して、浄土真宗の考え方を理解したいと思います。

朝のお勤め

朝のお勤め時の阿弥陀堂

朝のお勤め時の阿弥陀堂

翌日は早く起床し、西本願寺へ。早朝は空気も良いので、歩くのが気持ち良いですね。西本願寺に到着すると、まっすぐ阿弥陀堂へ。入堂し、教本を借り、着座して、朝のお勤めが始まるのを待ちました。しばらくすると朝のお勤めが始まり、終了すると、御影堂に移動し、引き続き朝のお勤めを行い、最後に短い法話を聞いて、終了しました。

前回参加したので今回は心に余裕を持って参加することができました。多くの人と一緒に「南無阿弥陀仏」と声に出して唱えるのは心地良いものです。朝のお勤めから始まる一日はお薦めですよ。

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